学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

【卒業生の声】教員として活躍中の先輩からお便りいただきました

1.自己紹介

皆様はじめまして。2017年に大正大学文学部日本文学科を卒業した高橋と申します。

大正大学では、古典文学や古典和歌を研究するゼミに所属し学問に励むとともに、教職課程で中学校・高等学校の教員免許取得を目指しました。学問に努めることも良き思い出として残っていますが、それ以上に、学友や教授方と過ごした時間はかけがえのないものとして自分の心に刻まれています。

現在は、東京都立志村学園で勤務をしており、特別支援学校の教員をしています。山内先生から時間講師を紹介していただいた縁で、今回執筆させていただくことになりました。


2.特別支援教育との出会い
私が特別支援教育に出会ったのは、大正大学3年生の時でした。教員を目指して勉強をしていましたが、卒業後の具体的な見通しがもてず悩んでいました。その時、肢体不自由特別支援学校で学習指導のボランティアをさせていただく機会があり、特別支援教育に興味をもちました。その後、5か月ほどのボランティアを経て、特別支援学校の教員を目指す決心をしました。

3.勤務校の紹介
私が現在勤務している東京都立志村学園は、肢体不自由教育部門と知的障害教育部門高等部就業技術科の2つの部門が併置された特別支援学校です。私は、就業技術科の教員として勤務しています。

就業技術科は、全都で5校設置されています。本校の就業技術科は、軽度の知的障害のある生徒を対象に、卒業後に生徒全員が企業就労することを目指して教育を行っています。特色としては、職業に関する教科が行われているほか、部活動にも力を入れています。サッカー部は、全国大会を2度優勝しています。職業に関する教科では、週の半分ほどの授業時間を使い、ビルメンテナンス・流通都市農園サービス・食品加工・介護コミュニケーションなどを学ぶほか、3年間を通して全生徒が事務や情報処理について学びます。

学校の入口です。板橋区西台の丘の上に学校があります。 1年生の時間割例です。

 
4.日本文学科の皆様へ
私が教職を志したのは、大学に入学してからです。そこから、今日まで日々学び続けてきました。実際に教職についてからも、教材研究だけではなく校務分掌やクラス経営など様々な分野で勉強不足を痛感することばかりです。

ただ、上手くいかないことばかりでも、試行錯誤しながら、周りの先生方に助けられながら、日々を生徒と共に過ごし、生徒の実態に合わせた指導を考えて実施することで、生徒が成長したことを実感できたときは本当に嬉しくなります。

日本文学科の皆様には、ぜひ学生のうちから様々な分野に挑戦することをお勧めします。私も、悩んでいた時に教授に相談し背中を押してもらうこともありました。たくさんの出会いを大切にしながら、自分の未来の姿を思い描いていってください。皆様の「国語力」は、社会に出た時に大きな力になるはずです。

そして、特別支援教育に興味がある方はぜひ、目指してみてください。いつの日か、日文の卒業生と一緒に働く日々を楽しみしています。


〔学科スタッフより〕
高橋さんからいただいた原稿は以上です。高橋さん、お忙しいところご寄稿ありがとうございました。日本文学科で学ぶ中で、教職、そして現在の特別支援教育に関心を持たれていった過程がよくわかり、後輩にとっても大変参考になるお話だったと思います。おっしゃるとおり、「国語力」はとても大切なもので、高橋さんの心のこもった文章自体からもそのことがよく伝わりました。高橋さん、お体に気を付けて、これからもどうぞがんばってください。また機会がありましたらよろしくお願いします。

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大正大学文学部日本文学科

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