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日本文学科

【日本文学科】日本文学踏査・授業紹介

日本文学科の授業紹介として、前々回の記事前回の記事の続編として、日本文学踏査の取り組みをご紹介します。

10月28日(金)の授業では、田端文士村記念館にお邪魔して、館内の見学とギャラリートークをうかがったほか、2グループにわかれて田端地域の踏査にもご案内いただきました。授業の趣旨から、学芸員のお仕事についてもご説明いただくことが出来ました。

お忙しいところご説明いただいた、石川先生、種井先生、本当にありがとうございました。

田端文士村記念館では、ちょうど「朔太郎・犀星・龍之介の友情と詩的精神~タバタニサクタロウキタリ~」の企画展(2023年1月22日まで、右展示ポスター参照)を展示中でした。近代文学における著名な作家たちの田端における交流の様子に、学生たちも興味津々であったようです。以下に、その感想の一部を要約・抜粋してご紹介します。

・私は芥川が好きなので、作品や便覧をよく読んでいたつもりでしたが、私の知らなかったことを短い時間で沢山教えていただき、嬉しさや興奮と共に、自分の調べ不足に少し落ち込みもしました。そのため、今後は芥川の作品だけでなく、芥川の人生・家族・友人・師弟関係といった、芥川という人間についても更に調べ、いずれかは作品との関係性について考えたいと強く感じました。

・私はもともと古文が好きで、また今までは近代の作家などのことを表面的でおおまかな流れしか知りませんでした。ですが、今日実際に田端に赴いて、特に萩原朔太郎と室生犀星と芥川龍之介の関係性を知って初めて近代も面白いなと思いました。彼らが残した文献からこの時にこんなことを考えていたのだな、と思いをはせられて、それがとても楽しいと知ることができてよかったです。


童橋公園では、室生犀星の居宅の庭にあった庭石を見ることが出来ました。

芥川龍之介旧邸の跡地。芥川龍之介記念館の建設が予定されています。


田端駅南口付近。映画『天気の子』の聖地として親しまれているそうです。
 
こうした踏査における観察や考察を活かして、第6回目の授業では上野地域の踏査で、各自の興味や関心に添って博物館見学を行います。また、第7回の授業で最後の発表と振り返りを行う予定です。また機会があればご紹介したいと思いますので、よろしくお願いします。良かったらTwitterもチェックしていってください。

大正大学文学部 日本文学科
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