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日本文学科

【日本文学科】大正大学附属図書館の和古書調査の実施

8月7日(月)、8日(火)に、日本文学科の小嶋知善先生と渡辺麻里子先生による大正大学附属図書館所蔵の和古書の調査が実施されました。


【小嶋先生に見守られながら調査を行う様子】

今回の調査は、今後の展示や資料撮影などの予備調査として実施したものですが、大学院生や学生も参加しています。大正大学日本文学科では、1年次の「日本文学実践演習」から、大正大学附属図書館の協力を得て江戸時代以前の和本に実際に触れる学習を行っています。また、大正大学大学院国文学専攻では今春から開講した「表現文化研究Ⅰ」でも資料調査を行うことができました。

今回の調査では、それぞれの授業で得た専門的な知見に基づくことで、図書館の許可のもとに有志による調査協力が実現しました。右の写真でも、それぞれ緊張した様子で調査に取り組む様子をご覧いただけたらと思います。

以下に、参加学生からの感想を何点か要約して紹介します。
 


【慎重に寸法を測ります】

【巻子仕立て(巻物)の資料も扱いました】

【巻子仕立ての資料は閉じる時が緊張します】

・資料調査は複数回経験しましたが、巻子本の計測や巻く作業は初めてだったので、貴重な経験になりました。本の内容についても書簡や絵巻など、これまで見たことのないものばかりで楽しかったです。(大学院生博士前期課程1年)

・得るものの多い時間でした。巻子本を触ったのも、巻いてみたのも初めてで、助けてもらいながら計測しました。また参加できる機会があれば参加したいと思います。(日本文学科3年生)

・あまり見たことのなかった綴じ方の本もあって面白かったです。くずし字の勉強をしなければ、という気持ちになりました。書簡が一番新鮮でした。(日本文学科3年生)

・以前、日本文学実践演習で勉強したことを思い出しながら、今回参加をすることができました。また和古書も様々な種類のものがあったので、それにも驚きながら、各書物に合わせた調査の方法も学ぶことができました。量が多くて大変でしたが、やりがいもあり、楽しく行えました。(日本文学科2年生)

・和本の調書の書き方や計測のやり方を実践を通して学ぶことができ、大変貴重な経験をさせていただいたと感じています。作業自体は地味で単調かもしれませんが、和古書を扱ううえで必要不可欠なことであるとわかりました。授業では見られなかったような本を調査できたことで、和本への興味がさらに深まりました。(日本文学科2年生)

それぞれの学生の興味や関心がさらに広がる機会になったようで、何よりと思います。日本文学科としては、こうした実践的な体験を経て、学芸員を含む研究職などの学生の夢に繋げていけるように、これからも支援していきたいと考えています。
 
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