学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

【日本文学科】第6回「大正大学日文くずし字講座」の開催

2023年8月24日に、大正大学日本文学科主催の初心者のための「大正大学日文くずし字講座」第6回を実施しました。いよいよ今回が最終回です。

今回は担当の古田先生がお持ちの『源氏物語』明石巻において、桐壺院の霊(!)を光源氏が夢に見る場面の古筆切を中心に読解に取り組みました。夏らしく(?)この場面から読み取れる、『源氏物語』における霊的な存在の解説付です。


【受講中の様子】読解にチャレンジする受講生と見守る古田先生


【告知ポスター】

対象とする古筆切は一面10行ぶん。それなりの分量がありますが、今回が6回目の皆勤賞の受講生もいて、最後まで時間内に読み通すことができた方もいました! 最後に、「くずし字は読み続けて慣れることが大切」という古田先生のお話と参考文献の紹介があって、全6回のくずし字講座、無事に終了です。


【受講終了後①】田中先生や古田先生がお持ちの資料を希望者で見学しました


【受講終了後②】掛け軸の古筆切を解説する古田先生

受講生の皆さんからは、以下のような感想をいただきました。

・計5回参加させてもらいましたが、とても勉強になりました! まだまだ表を見たり先輩方に聞いたりしないとわからない文字も多かったですが、初回よりはだいぶ読めるようになったと思います。わかると楽しくてやりがいもありました。
・「これは「も」かもしれない」「これは「に」っぽいな」など、ある程度予想しながら読めるようになりました。ですが、まだまだ間違えてしまうことも多いので、これからもたくさん読んで慣れていきたいです。
・「の」や「か」などの字は変体仮名一覧を見なくても読めるようになりましたが、「た」や「ほ」などはまだ難しいと感じているので、もっと読めるようになりたいと思いました」といった感想がありました。

それぞれに「できる」実感と、その先の課題も具体的に見えてきたようで、良い学習をしてもらえたようで何よりでした。ぜひ、引き続いてくずし字マスターを目指してがんばってください!

また、「特に『源氏物語』の回に興味があったので、今回お話をたくさんうかがうことができてとても嬉しかったです。」といった感想もいただきました。一口に大学の教員といっても、それぞれ専門としている作品があり、古田先生の場合は『源氏物語』が研究の中心とのこと。その話を楽しんでもらえたならとても良かったです。

受講生の皆さんにおかれましては、暑い中でのご参加ありがとうございました。初めての試みでしたが、ご興味を持っていただいた中高の先生も含めて、多くの受講生にご参加いただきました。日本文学科教職員一同、御礼申し上げます。

今後、9月上旬を目処に認定証を発行し、メール添付の形でお届け予定です。もし、9月11日(月)を過ぎても届かない場合は、送受信事故が考えられますので、お問い合わせください。何か変更などがありましたら、日本文学科ブログ・日本文学科公式SNSでもお知らせします。

◎本講座は、2023年度学長裁量経費採択事業です。
◎大正大学附属図書館の協力事業です。

大正大学文学部日本文学科では今後も様々な形で学科の魅力をお伝えしていく予定です。公式SNSアカウントもありますので、ぜひフォロー・拡散のほど、よろしくお願いします。
 
大正大学文学部 日本文学科
GO TOP