学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本文学科

第27回「おうだい子ども日本語教室」の開催

2023年11月18日(土)に、第27回「おうだい子ども日本語教室」を開催しました。その様子をお届けします。

一枚目の写真は、小学生の日本語学習の様子です。この子どもはまだ来日して日が浅く、ようやく平仮名を覚えて、今、カタカナにチャレンジしているところです。日本語母語話者には当たり前に見える字形も、「シ」と「ツ」、「ス」と「ヌ」のようによく似ていて間違いやすいものがあります。また、活字体と教科書体、手書きによっても微妙に異なってくるので、注意が必要です。

 
二枚目の写真は、小学生の子どもたちの様子です。カルタのように絵カードを使って、遊びながら音と意味(概念)を結び付けていく様子がうかがえます。一人ではなく同じように外国にルーツを持つお友だちと競い合いながら(遊びながら?)勉強できるのも、この教室の良さであり、それは私たちが大切にしているサードプレイスとしての居場所づくりでもあります。

 
三枚目の写真は、小学校低学年の算数の学習場面です。日本語の支援だけでなく、教科につながる学習支援も行っています。計算問題は問題がない子どもでも、文章題に使われる教科のことばが理解できない子どももいます。日本語と教科を結び付けた支援はなかなか大変ですが、大学生サポーターも試行錯誤を重ねてがんばっています。
 
今回の教室では、最後にサプライズがありました。

一枚目の子どものお母さんがお迎えに来たときに、ちょうどカタカナのカードを取っているところで、その姿を見て感極まって涙を流すというシーンがありました。子どもの確かな成長を目の当たりにしてお母さんは思わず涙がこぼれたのだと思います。支援にあたる私たちにとってもとても嬉しい涙でした。

最後に学生サポーターのコメントを紹介します。

・今回はカタカナを50音覚える勉強をしました。工夫したこととして、似ている形と合わせて覚えたり、平仮名を見てカタカナを書いたり、発音したカタカナを書いてもらったりと、いろいろな暗記の仕方を行いました。

・今日はすべての時間を2人での活動にしてみました。お互い中国語で話すことも多かったですが、Aさんは日本語を話すことがかなり増えました。

・同じ中国籍の子どもたちと話すことができ、笑っている場面もあったので、うまく打ち解けられているように感じた。
 

次回の教室は、12月9日(土)の14時から16時までです。
参加希望やお問合せは、「odaikodomo.taisho◆gmail.com」までお寄せください(◆を@に変えてください)。

大正大学文学部日本文学科では、これからも様々なイベントや取り組みを行っていく予定です。日本文学科公式SNSアカウントにおいて、情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。
 
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