学部・大学院FACULTY TAISHO
日本文学科
【日本文学科】『源氏物語』の展示の見学に行きました【課外活動】
3月14日(木)に、東京富士美術館の展示「源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」に、大正大学平安文学研究会で見学に行くことができました。 大正大学日本文学科では、学生の実体験や挑戦を大切にするために、授業外でも学生の希望に応えて教職員が課外活動にも積極的に協力しています。大正大学平安文学研究会では、『源氏物語』をはじめとする平安朝文学の読解や翻刻にチャレンジすると共に、博物館・美術館などの見学にも取り組んでいます(研究会の紹介と、昨夏の根津美術館見学の様子はこちら)。 今年は大河ドラマの影響もあってか、各地で平安文学の展示企画が増えているようで、その一つに予定があった研究会メンバーに、教員の古田先生が加わっての見学でした。大変見応えのある展示で、色々な刺激を受けることができたようです。以下に、そのアウトプットとして、参加学生の感想を二名分紹介します。 |
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(1)3年生の感想 東京富士美術館に展示されている資料はどれも状態のよいものばかりで、キャプションと併せて一つ一つじっくり見ることが出来ました。 印象に残ったのはその資料の多さでした。展示の中盤に、54帖それぞれのあらすじや登場人物を紹介したキャプションと、それに対応する『源氏物語』写本の該当頁がそれぞれ展示されていました。全ての巻に説明が付いている展示は初めてでとても見応えがありました。『源氏物語』は約1000年前の作品であるため残っている資料はそこまで多くないという思い込みがありましたが、江戸時代の資料を中心に冊子装や屏風装などとても多くの資料が現代に遺され、展示されている様子は壮観でした。 近代になってくると、それまでの典型的な場面・構図を変えて『源氏物語』の美しさを表現しようとしている試みが見られました。また嫁入り道具のような道具も展示されていました。使った跡が無いように見えたので鑑賞用だったのかなと思います。 |
【装束を着想した人形(撮影可)の前で記念撮影】 |
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もう一つ興味深かったのは「AI光源氏」でした。マイクに向かって話しかけると、画面に映された光源氏の口がモニョモニョ動いてAIのボイスが回答するというものでした。「光源氏の初恋は?」と聞くと、画面の中の光源氏が「光源氏の初恋は、藤壺の宮です。」と答え、説明を続けました。AI光源氏の一人称が「光源氏」で、やけに他人事な話しぶりが面白かったです。これをきっかけに会話が弾んだり、興味が出て説明がすっと頭に入ってきたりしました。まだまだ改良するところは多そうですが、学術的に利用するだけでなく平安文学に馴染みのない人達に興味を持ってもらう足がかりとしてAIを利用する手もあるのだなと思いました。 |
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以上、学生さんの感想でした。こうした見学の体験を通じて、『源氏物語』に関する文化や、『源氏物語』そのものだけでなく、日本の古典文学や文化への興味や関心を育んでいってもらえたらと考えています。 大正大学文学部日本文学科では、今後も学生の興味や関心にあわせてさまざまな活動を行っていきたいと考えています。日本文学科公式SNSアカウントにおいて、情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。 |
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