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日本文学科

【日本文学科】第45、46回「おうだい子ども日本語教室」の開催

2024年11月2日(土)に第45回、11月16日(土)に第46回「おうだい子ども日本語教室」を開催しました。その様子をお届けします。

1枚目の写真は、教室が始まる前の学生サポーターの様子です。教室は14時からの開始ですが、学生サポーターは30分前に集合して、その日に来る予定の子どもとサポーターのマッチングやこれまでの学習状況をふまえた教材選びなどを行います。この教室では、こういったコーディネーターの役割も3年生の運営スタッフが担っています。

2枚目の写真は、カタカナの勉強をしている様子です。単純な文字だけの練習ではなく、語彙と組み合わせて学ぶことで定着しやすくなります。また、語彙の意味を確認した後で、3枚目の写真のように、意味ごとのグループに分ける活動も行いました。こういった活動を通して、上位語である「食器」「家具」「電気製品」「日用品」といった語彙についても学んでいき、語彙の体系についての理解を深めていきます。

 

4枚目の写真は、算数の勉強をしている様子です。この教室では日本語支援だけではなく、教科学習支援も行っています。子どものレベルや興味にあわせて、教科と日本語を統合させる支援も行っています。子どもたちに必要なものは「日本語の力」だけではありません。むしろその先にある「日本語で教科を学ぶ力」を育みたいと思っています。

5枚目の写真は、息抜きを兼ねてゲームをしている様子です。一方が名前を言って、もう一方がその名前の絵カードを取るという遊びをやっているのですが、どうやら子どもたちが自分たちで考えたルールの遊びのようです。この教室で出会った子どもたちの間に少しずつ新しい「関係」が創られていることにいつも驚かさせれつつ、喜びを感じています。


最後に、大学生サポーターのふり返りを紹介します。

「今日は○○さんを担当しました。○○さんが定期試験を控えていたので、音楽用語について学びました。当たり前ですが、学科の科目はある程度日本語を知っている前提なので、やはり日本語が第一言語ではない人は最初からハンディキャップがあると感じました。そこで、音楽記号の意味をなるべく細かく解説することを心がけました。」

「はじめのほうは数学を教える予定でしたが、本人の希望で日本語(会話)について勉強することに変更しました。翻訳アプリを使わなければ対話が難しかったですが、本人のやる気があったので教えがいがあって楽しかったです。中国と日本の文化の違いも教えてくれたので勉強になりました。」

「学校で話すような言葉を日本語で学びたいようだったので、次回は、授業の言葉を日本語で覚えてもらうワークをやってもよいかと思いました。」
 
次回以降の教室は、1/11、2/8、2/22、3/8の予定です。

参加希望やお問合せは、「odaikodomo.taisho◆gmail.com」までお寄せください(◆を@に変えてください)。
  
大正大学文学部日本文学科では、これからも様々なイベントや取り組みを行っていく予定です。日本文学科公式SNSアカウントにおいて、情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。
 
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