学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

放送・映像メディアコース

南三陸映画祭(6日目・最終日)

ついに今年度の南三陸プロジェクトが終了いたしました。
最終日はお借りした神社の片付けと清掃を行いました。

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その後YES工房へ見学に行き、さんさん商店街へお昼ごはん件お礼参り、お土産も買いました。

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今年も例年以上にさまざまな皆さまにお世話になりました。
毎年活動ができるのも南三陸の方々が優しく受け入れてくださっているからです。
今後も我々の表現の力で何か少しでも貢献出来ればと思います。

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最後に、今回の研修を終えて、学生の感想の一部を記載して、報告いたします。


・遠藤加菜(3年生・プロジェクトリーダー)

今回、南三陸プロジェクトに参加して改めて映像の力の大きさを感じました。作品をみて笑ってくれたり、感動してくれた様子でとてもうれしかったです。

また、ひとつの作品を作るのにたくさんの人の協力とたくさんの準備が必要だということを実感しました。それがどんなに重要で欠かせないことなのか身を持って知りました。そしてこの映画祭が地元の人にとって恒例のイベントになるよう、来年も再来年も開催したいなと思いました。

・星山浩基(3年生・プロジェクトサブリーダー)

短い期間の間で果たしてうまくいくのかという不安や無理だという思いやそこから逃げたしという思いにずっと何かしら感じていたと思います。ですが、案が乗り出した時はとても楽しい気持ちになり、何よりも上映会で多くのお客さんに喜んでもらえた時は心から素直にやってよかったなと思いました。喜んでもらえるだけでこんなに報われた気持ちになったのは生まれてはじめてだったような気がします。このことを感じたとき将来自分が仕事をするならば、やってよかったと自分が思える仕事をやりたいなと思いました。

・宮澤茉応(3年生)

私は、今回初めて南三陸プロジェクトに参加しました。東北、南三陸と聞くと5年前の震災を思い出します。当時中学三年生だった私が目にしたニュースの津波の映像は、町のジオラマに水を流したかのような、信じられない、想像もできない嘘のような映像に感じました。大学生になり、大学内でのプロジェクトで東北に行くものがあることは知っていました。しかし大学一年生だった私は、震災から目を背けようと、日本で起こった事実から逃げようとしていました。ボランティアが本当に喜ばれるのか。いきなり東京の人がやってきて嫌な気持ちにならないのか。そんなことばかりが頭によぎり自ら動き出せませんでした。今回研修として南三陸に行くことが決まり、自分が実際に自分の目でみて感じよう。考えようと決心をしました。いりやどに着いて映像を見たとき私は驚きました。あのときリアルタイムでニュースで見ていたよりも、はるかにリアルに、映像が自分の中に入ってきました。20歳を超えてから今までよくわからないと感じていたものが急に自分の中で具体的に想像できるようになりました。もしあの家が自分の家だったら。もしあの車に自分が乗っていたら。映像、視察を通して震災に向き合うことができました。この研修は、震災に向き合うだけでなく、南三陸町の良さをたくさん感じることができた研修でもありました。一面に広がる黄金色の田んぼ、どこまでもどこまでも広い空、東京にはない景色が広がり、お祭りの練習風景を見学させていただいた時は、「私が漬けた漬物です食べて~」と言ってくださり、このことが嬉しかったと伝えたら、「この町の人はこれが普通よ」と言っていて、当たり前にこのようなことが行われているということがとても素敵なことだと感じました。


・星野由梨(3年生)

ワークショップの告知は突然になってしまったが、子供達の参加率はよかったと感じた。特に私の班は偶然帰り道の方向が同じだった女の子と出会え、良好な関係を作ることができたので、撮影もスムーズに行うことができた。

子どもたちのモチベーションを上げるのは難しく思ったが、慕ってもらえて、当日の上映にも来てくれたことが嬉しかった。

私は南三陸に来る機会が他の学生より多い。そのため、いりやどの使い方をみんなに説明したり、いりやどの職員さんへの対応や依頼、フライヤー配布の手配など、細々と回りを見て動くことができたと思う。

・川合風菜(3年生)

研修を通して、私が学べたのが長編映画作成のやり方だ。ここまで長い作品を撮ったことがなく、どうすればいいのかやり方も分からない状態だったが、映像経験が豊富な高村先輩が内容を決めてくれたことで、どうやって15分の映像を飽きさせないで見せるかを知ることができてとても為になった。また、想定通りに進まない事も多々あったので、その時にどう埋め合わせをするのかも決めることができて貴重な体験になった。


・直井貴志(3年生)

今回私は企画、脚本、演出、撮影、編集と、一通りの制作を行った。自分の作りたいものを作れたのはよかったがセンシティブな問題と、製作時間の少なさに苦労した。

・芳賀渓吾(3年生)

今回の研修は私にとって初めて自由に自分の撮りたいものを撮れた研修だと思います。今までの作品は「大正大学とその周辺」という見慣れた日常の中でどうやって非日常な作品を作るかという工夫を第一に考える作品が多かったですが、南三陸は初めて来た場所ということもありますが、全てが未知であり、撮りたいものが多い、使いたいアイディアが多い、そしてそれらを完成させるための自由な時間が大量にあるという素晴らしい条件下で作品を作ることができ、人々を楽しませ、自分も楽しめた作品が出来ました。

今回のようにいつもいる場所とは全く違う場所にへ行き作品を作るということは、気分転換や自分自身の新しい価値観のためにも良いと思いました。


・坂本夏実(2年生)

石原先生!私をこの研修に呼んでいただき、本当にありがとうございました!先輩たちと作品を作って自分に自信がつきました。そして先輩たちの作品に対しての熱意は見習うべきものだと思いました。ここで経験したことを次の作品制作に生かしていきたいと思います。

・清水崇寛(2年生)

今回の研修を一言で言い表すと「臨機応変」だと思う。いつもは、決められた脚本を時間通り進める作業であったが今回は何も決まってないところから、行き当たりばったりで作品を制作していった。とても大変であったが、私はそれがとても楽しかった。つまずくたびに、どうしたらいいのか考え、制作する。先が見えないのがワクワクしておもしろかった。

・高村安以(4年生)

私は今年で南三陸プロジェクトに参加して3年目になります。去年、プロジェクトリーダーとして参加した際、このプロジェクトもそろそろ転換期を迎えていると実感し、その行く末を心配しながら、1年経ってしまいました。今年は参加できないだろうと思っていたものが、全く違う形になって参加させていただけるということになった時、内心とても大喜びしておりました。同時に不安もたくさんありました。それはこども映画コンクールに参加し、短時間での映像制作の難しさを目の前で見ていたからです。案の定、この不安は的中し、制作スピードももっとも遅く、司会でなんとか伸ばしたものの、作品をギリギリで提出するという結果になってしまいました。自分が演出だと思ってやったことも、結果的に汚点となり、まだまだ作品制作の詰めが甘いことを実感させられました。同時に発見もたくさんありました。実験映画と実験映画を見るこどもたちの反応です。上映の場所で見て感じていたのですが、今回制作した作品は普通の映画館とは違うこども達が和気藹々としたなかで上映したからこそ、成り立つ部分がありました。

また、南三陸の人々の暖かさを再度確認した旅でした。なかでも、毎年私に話しかけてくれるお母さんが私の就職について心配してくださっていました。1年に一度しかこないような人に、卒業してもまた来てねと言ってくださって、私は本当に嬉しく思いました。最後の年に、自分の本当にやりたいことでこのプロジェクトに参加させていただけたことは感謝してもしきれません。卒業してもまた何かの形で南三陸に関わりたいと思いますし、卒業までにあと半年あるので、この気持ちを何かに還元したいと思います。1つ目はまずは大学のなかで活動報告をし、後輩達や周りの人たちに伝えていきたいと思います。2つ目は、卒業制作の中で南三陸に関係するもの制作したいと思います。

南三陸プロジェクトを3年続けて、本当に良かったです。これからもこのプロジェクトがさらに発展していくことを願います。

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