学部・大学院FACULTY TAISHO
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公共政策学科
公共政策学科フィールドワークⅠ報告書が出来上がりました
公共政策学科フィールドワークⅠにご協力いただきました自治体職員、住民の皆様、学生・教職員全ての皆様に感謝申し上げます。大正大学 社会共生学部 公共政策学科は2020年4月に新設された学科です。本学科は4学期に分かれており、第3クオーターにフィールドワークを実施するプログラムになっております。当初、フィールドワークは「現場での体験」を重視し、住民や自治体職員との対話、地域活動への参加を予定しておりましたが、2020年1月、新型コロナウイルスのパンデミックによりプログラムの大幅変更を余儀なくされました。
新入生のみなさんは入学式から授業まで全てオンラインで受講することとなり、大学への入校もできないことから友人や教職員との交流もできませんでした。ひとりで授業を受け続ける孤独感、楽しみにしていた大学生活のほとんどを自宅で過ごさなければならない、その理想と現実の乖離により絶望感さえ抱く学生もいたのではないでしょうか。しかしながらロックダウンを経て人の往来が徐々に可能となり、第3クオーターでは「一部、対面授業」が認められることとなりました。そこからフィールドワーク・メンバーとの交流、チームビルディングと公共政策学科フィールドワークⅠが展開されていきました。
今回のフィールドワーク実施の課題として挙げられたのは住民の皆様、自治体職員の皆様、そして学生らの感染予防を重んじたプログラムを作りでした。学生らが地域に出る事なく各自治体の理解を深める、住民の皆様の声を聞くことはできるのだろうか、と教員も途方に暮れておりました。しかしながら2020年4月以降、各自治体の職員の皆様と意見交換を重ね、職員の皆様のご理解とご協力のもと「オンラインでのフィールドワーク・プログラム」を生み出すことができました。自治体職員の皆様にはお忙しいなか、月に一度の打ち合わせのお時間を作ってくださり感謝の言葉しかございません。また学生らが住民の皆様の声を聞く機会として、多くの方々にご協力いただきました。学生らの拙い聞き取りに長時間お付き合いくださいました自治会長、御住職、医療関係者、NPO法人職員、商店街の皆様、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
新型コロナウイルスのパンデミックにより人々の生活習慣、価値観、考え方は大きく変化しました。この災禍は社会の全ての側面に困難を与え、今なおその回復の見通しが立たない状況が続いていますが、今こそ社会を覆う多くの課題に対する解決策を模索しながら新しい社会を構築する必要があります。大正大学 公共政策学の学生のみなさんは2年時、3年時もフィールドワークを履修することになります。フィールドワーク での「師」である住民の皆様、自治体職員の皆様から多くを学びとることを期待しております。
新入生のみなさん、先輩方の公共政策学科フィールドワーク報告書を「読んでみたい!」と思ったら公共政策学科事務室にお声掛けください。また今後、公共政策学科の受験を考えているみなさま、オープンキャンパスで大学に来られましたらアドミッション・センターにお声掛けください。先輩方の地方地域への熱い思いに触れることができますよ。