学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

ご入学おめでとうございます(首藤副学長より)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
昨年までは入学式は4月1日に行うのが通例でしたが、皆さんの今年度の入学式は4月8日に挙行されました。
コロナ禍の状況で対面授業を実施するにあたって、感染拡大が懸念される寒冷期をできるだけ避けるという意図で1週間だけ遅らせたのですが、それが皮肉にも第4波到来を予感させる拡大期にあたってしまいました。結果論とは言え、これを公共政策に敷衍すれば、状況の変化を正確に予測して政策を講じることは大変に難しいということが実感としてわかりますね。

そして翌9日と10日には異例の2年生対象の入学式を実施しました。昨年の春の入学式は中止となっていましたから、1年遅れでの開催です。入学式という形でなくとも、2年生ガイダンスの際に学長や副学長からあらためてお祝いのメッセージを伝えるとか、他のやり方もありました。どうするのが最善かという議論の結果、急遽でしたが、入学式をやろうという判断になったわけです。すでに1年間の学生生活を(ほとんどオンラインとはいえ)送ってきた新2年生がこの式をどう受け止めるのか、正直不安もありました。しかしながら、蓋を開けてみれば厳粛な雰囲気のもと、ほとんどの学生がスーツ姿で参加してくれて、終了後にはそこかしこで記念撮影が行われるという晴れやかな光景を見ることができました。ほっとしましたし、実施して本当に良かったと思っています。
これもまた公共政策的にいえば、入学式を経験していない学年にどういう対処をするかという課題に対して、大学として「2年生入学式を実施する」という政策決定がなされ実施されたということになります。

どうでしょう。
公共政策というと何やら難しい感じがしますが、その本質は、このような日常的によくある課題にどうすれば最善の答えを導き出すことができるかを学び考えることとすれば、社会での応用範囲は実に広いということができます。
皆さん、一緒に学んでいきましょう。



大正大学 副学長(公共政策学科教員)
首藤 正治

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