学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

ご入学おめでとうございます(村橋先生より)

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 ガイダンスでの際に、大学時代ろくに勉強せずにバイトとサークル活動に明け暮れていたと自己紹介しました。当時は大学での学びが社会に出て役に立つという想像ができず、せっかくの機会を無為に過ごしてしまいました。あの頃に戻れるなら、と時々考えます。

 皆さんはスティーブジョブズの「伝説のスピーチ」をご存知でしょうか?
 米スタンフォード大学の卒業式に招かれたジョブズはこんな話をしています。

 「点と点をつなげる」

 ジョブズは入学した大学を早々に退学してしまうでのすが、その後も「カリグラフ(文字を美しく見せる技法)」の授業に勝手にもぐり込み、その世界に魅了され夢中で学んだそうです。のちにアップルを立ち上げ、マッキントッシュを作る際に、その時の知識が活き、美しいフォントを搭載したパーソナルコンピュータの誕生につながったと語っています。

 続けてこう言います。

 「もちろん、当時は先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。しかし、いまふり返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。」

 これから先、皆さんも大学での学びに疑問を感じたり、やる気が失せる時期が来るかもしれません。また、コロナ禍という先の見えない今の状況に不安を覚え、気持ちが後ろ向きになってしまうこともあるでしょう。それでも今の学びや経験が将来につながると信じて進んで下さい。
 様々なことにチャレンジし、充実した4年間にしましょう。私たち教員も皆さんのお役に立てるよう精一杯努めていきます。どうぞよろしくお願いします。


公共政策学科教員
村橋 克則

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