学部・大学院FACULTY TAISHO
地域創生学科
学輪IIDAに参加しました。
昨年に引き続き、今年も開催した長野県飯田市主催のフィールドスタディー「学輪IIDA」は、8月19日、20日、21日の3日間行われ、西山ゼミからは4年生3名が参加しました。
コロナウイルスの感染拡大により今回もオンラインでの開催となりましたが、私たち学生からの強い志望により、実地調査も兼ねて現地のホテルに滞在し、そこからオンラインでの参加となりました。
学輪IIDAは、飯田市内外の高校生と大学生が飯田市の地域振興について考え、グループワークを通してさらなる地域振興の方法と課題の解決策を提案することを目的としている取り組みです。今回は西山ゼミを除き、それぞれ自宅や学校からのオンラインで開催され、
大学生57名、高校生8名の計65名が参加しました。
1日目は、「新産業創出に向けた中小企業支援」、「伝統産業の革新~市田柿に関する取り組み~」、「地域にある資源(ヒト、コト、モノ)を活用した観光の取り組み」といった飯田市の地域経済を支える3分野について、それぞれの企業や団体から講義をしていただきました。
飯田市のりんご並木
昨年に引き続き、飯田市の主要産業である農業や製造業を始め、さらにそれらをより高度化、効率化させることを目指す「産業振興と人材育成の拠点」エス・バードの取り組みや自然と農家をありのまま「本物」体験させる観光公社の取り組みは、全国的にも先進的な取り組みであり、地域創生を学ぶ私達にはとても刺激的で糧になるお話でした。
りんご並木の三連蔵
2日目は、「コミュニティビジネス」、「中心市街地」、「地域コミュニティ」の3つのコースに分かれ、「コミュニティビジネス」では鵞流峡復活プロジェクトとエネルギーの地産地消について学び、「中心市街地」では飯田まちづくりカンパニーの取り組みと、りんご並木活性化の取り組みを学び、「地域コミュニティ」では千代しゃくなげの会の取り組み、地元食材を使った弁当宅配サービス、空き家活用した移住対策の取り組みなど、各々の興味関心分野について深く、専門的に学びました。
3日目は、これまでの講義とグループワークの成果を、SWOT分析をもちいて発表しましたが、これがまさに十人十色そのものであり、それぞれの班ごとにデザインはもちろん、課題への着眼点、問題意識の差や解決までの糸口など違いが様々であり、聞いているだけでも新たな発見や閃きがあり、それぞれの考えを見直し、発展させる良い機会となりました。
本年はグループワーク後の懇親会などは特に行われなかった代わりに、グループワークの時間が長く設けられ、違う土地違う環境で育った者同士が打ち解けあう時間を設けていただいたおかげで、親密な関係で議論をすることが出来、より有意義な時間となりました。
おわりに
今回は大正大学西山ゼミだけが現地に赴き、市の担当者さんへのインタビューもさせていただきました。去年とは違った視点や知識、意見はもちろん、オンラインではなく実際に現地に赴くことで分かる新たな発見があり、それと同時にオンラインでは感じづらい場の雰囲気や人の温かさというものも触れることでき、より飯田市という「まち」と「ヒト」を知ることが出来ました。
短期間で地域を知る時間にかなり制限があったとはいえ、去年とは違った自分の五感で感じるリアルな体験は私たちに去年とは比べものにならないほど強い刺激と発見があり、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
この度、コロナ禍でなかなか対面をすることが難しい状況でありながら、私達のインタビューを受けてくださった市役所の方々をはじめ、地域の皆様にも感謝申し上げます。
ありがとうございました。
文責:西山 巨章