学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
卒業生が伝える実習の心構え
1年生対象のアーバン福祉基礎ゼミナールでは、年が改まって最初の授業である1月7日(月)の2限目に、卒業生4名をお招きし、2年次から始まるソーシャルワーク実習に臨むに当たっての心構えを伺いました。
児童領域からは母子生活支援施設ベタニヤホームの川崎由里さん、障害領域からは障害者就労継続支援B型事業所ワークセンターまことくらぶの片岡由美さん、高齢領域からは養護老人ホーム大森老人ホームの小林恵さん、精神領域からは地域活動支援センターⅢ型ハートランドひだまりの泉田敏之さんに来ていただき、現在の施設や仕事の紹介と、実習の心構えを話していただきました。
川崎さんからは母子生活支援施設というあまり馴染みのない現場での実践事例を伺い、学生たちは母子の生活状況を驚きをもって聞くと同時に、さらに学習を深めていく必要性を感じている様子でした。
片岡さんからはご自身の実習体験や日頃の実践を踏まえた社会福祉士としての厳しさと楽しさを伺い、資格を取ることの意味や来年度実習が具体的にイメージできるようになったとの声が学生からありました。
4名の中では卒後1年と最もフレッシュな小林さんは、ご自身の実習に向けた事前学習での経験を踏まえて、実習目標を明確化することの大切さを強調され、ゼミ等ですでに始まっている事前学習に取り組む姿勢を見直したいと振り返る学生もいました。
今年度よりゼミで取り入れた小グループでの施設見学で、11月に数名の学生がお世話になった泉田さんは、実習生である前に人として当たり前の「社会性」や「コミュニケーション能力」を身につけておくことの必要性を熱く語り、実習経験は自分自身を見直すきっかけが得られる貴重な機会であることを話されました。
4名共通して実習の心構えとして話されたことは、「意欲・目的をもって臨むこと」「わからないことはそのままにせず積極的に質問すること」「自分が感じ、考えたことを言葉にして、職員や利用者に伝えること」。さあ1年生の皆さん、先輩の貴重なお話を受け、あと半年、社会福祉の基礎知識や技術、そして基本的な生活マナーを身につけるべく、しっかり事前学習に励みましょう。
文責;沖倉智美