学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
新入生合宿を終えて
晴天に恵まれた4月26日(土)~27(日)、代々木オリンピックセンターで恒例の新入生合宿が行われました。入学から早1か月、より親睦を深めるため、学習にレクリエーションにと盛りだくさんの1泊2日でした。
最初に、東日本大震災時の障がいのある人の体験を描いたドキュメンタリー映画『逃げ遅れる人々』を視聴しました。その後、基礎ゼミナールごとに6~7名のグループにわかれ、各自が記入したワークシートに基づき、付箋紙などを活用してキーワードを探し、グループで議論を深めました。震災から3年以上が経った今、改めて当時の状況を振り返り、今後起こる可能性のある大規模災害に備え、社会福祉専門職として大切だと気がついたことを、熱心に意見交換しました。
夕食後は、お待ちかねのゼミ対抗レクリエーションの時間です。学生の自治組織である室友会の先輩たちの企画・進行で、「教員出題のトリビアクイズ(珍解答も多数ありました)」や「じゃんけん列車(じゃんけんで勝った人の後ろに負けた人が付き、最後は全員で1つになるゲーム)」、「ジェスチャーゲーム(各ゼミ代表の男性対抗、女性対抗。キーワードからイメージするポーズを被らないように各自がします)」など、盛り上げ上手の先輩と、芸達者な1年生で、大いに盛り上がりました。
優勝は坂本智代枝先生ゼミ。これまた恒例のトロフィーが授与されました。
翌日は、前日のグループワークのまとめとして、模造紙でポスターを作成し、5つのチームにわかれての発表会を行いました。避難所での障がいのある人たちの状況を熱く語るグループ、災害への備えは日頃の人間関係や、地域での交流が重要であることに気がついたグループなど、初々しいながらも一生懸命なプレゼンテーションがあちらこちらで見受けられました。
最後の全体会では、学習全体のまとめとして、震災後現地に赴き、現在も支援活動を継続している吉水岳彦先生から、現状と課題についてお話をしていただきました。
今回の合宿が成功裏に終わった陰には、自らの新入生合宿の経験を活かし、後輩の学習成果がよりあがるように、レクリエーションで1年生同士、1年生と教員との相互理解が深まるようにと大奮闘してくれた、室友会の先輩たちの姿がありました。この活躍に刺激され、1年生の中からも、室友会の役員として活動に参画したいとの声が聞かれました。
1年生の皆さん、この2日間の経験を、是非今後の学生生活に活かしてください。
(文責;沖倉智美)