学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
2015年度のサービスラーニング活動―コミュニティソーシャルワーカーからみた学生の活動状況―
社会福祉学科では2014年度より、2年生の授業に「サービスラーニング」を取り入れました。「サービスラーニング」は教室での学習と地域での活動を組み合わせた授業です。大正大学がある豊島区内で活躍しているコミュニティソーシャルワーカーの指導のもとでのサービスラーニングを通して、地域の現状やソーシャルワーク実践の意義を理解し、地域の一員として活動に参加しています。
金クラスは昨年度に引き続き、今年度もコミュニティソーシャルワーカーが配置されている区民ひろば池袋を中心に、多くの施設、職員のご協力のもと、「サービスラーニング」の授業で地域福祉の活動に参加し、コミュニティソーシャルワークについて多く学ばせていただくことができました。
今回は区民ひろば池袋のコミュニティソーシャルワーカー(以下CSW)の阿部千尋さんと田名部泰喜さんからみた学生たちの活動状況の一部を紹介したいと思います。
Ⅰ サービスラーニング活動の様子
区民ひろばは、年齢に関係なく区民のどなたでも気軽に利用できる施設です。今回は10月に行われた恒例の「区民ひろば池袋まつり」、「うんどうかい」での学生たちの活動の様子をご紹介します。
ひろばまつり カレーコーナー
下準備 嵐の前の静けさですね。
ストラックアウト
お子さんの対応、とてもお上手でした!
ポップコーン①
とても忙しく、一生懸命に頑張ってくれました!
ポップコーン②
とっても大好評でした!
喫茶「しいの樹」
地域の方から頼られていました!
うんどうかい
子どもたちへの対応、良かったです!
Ⅱ 大正大学サービスラーニング報告会の開催
11月下旬からは、大学の教室に戻り、事後学習を行いました。区民ひろば池袋での体験をグループ毎に分かれ、討議を踏まえた上で、ポスターやパワーポイントにまとめ、考察を深めました。
そして1月には区民ひろば池袋で報告会を実施しました。
報告会は4グループが次のテーマで報告しました。
- ①CSW分野「忙しいCSWのために―地域資源の活用―」
- ②児童分野「児童が利用しやすい区民ひろばにするには」
- ③高齢分野「世代間交流を通して高齢者の活動の場を作るには」
- ④障がい分野「みんな交流会―ノーマライゼーションに向けて―」
忙しいSCWのために―地域資源の活用―
コミュニティソーシャルワーカーの阿部さんと田名部さんのコメント:
・まずタイトルを見て、びっくりしました!私たちの仕事振りを見て忙しいと感じて、私たちのために考えて下さって、とても嬉しかったです!ありがとうございました!
・地域住民の力を活用するところで民生委員さんに協力を得るというアイディアは斬新でした!
・高校生にも地域福祉サポーターになってもらうのは良いことですね。「福祉の関心の機会を奪っているのでは」という指摘は鋭いと感じました。
児童が利用しやすい区民ひろばにするには
- コミュニティソーシャルワーカーの阿部さんと田名部さんのコメント:
・「17時の鐘の音と一緒に町内にアナウンスをする」というアイディアが面白かったです。確かに宣伝になりますよね。
・区民ひろばミーティングを開くというのも面白いアイディアだと思いました。区民の人たちの区民ひろばであるので、みんなが使いやすいようにみんなで考えていくのは良いですね。
・土日のプログラムが少ないのも良い指摘だと感じました。
世代間交流を通して高齢者の活動の場を作るには
- コミュニティソーシャルワーカーの阿部さんと田名部さんのコメント:
・「活動に参加していない人の状況が分からない」とのご指摘!良い視点だと感じました。「きずなサロン」でもこういった指摘があり、来ない人をどうやって呼ぶかを考えていこうとしています。
・確かに男性は参加しないですね。デイサービスも同じですよね。男性が行きたいと思う良いプログラムについて思いついたら教えてください!
・土日に交流事業、是非開催できるようにしていきたいですね。
みんな交流会―ノーマライゼーションに向けて―
- コミュニティソーシャルワーカーの阿部さんと田名部さんのコメント:
・「みんな」というキーワード。強調されていて、とても良かったです。障がいに限らず、みんなが使いやすい区民ひろばにしていくことが、区民ひろばの課題だと感じました。
・障がい者向けのプログラムがないのもご指摘のとおりでした。
・みんなで参加できるプログラムのアイディア、とても面白かったです!どのプログラムも良いですね!例えば年賀状交換会とかやると、交友関係も広がりそうですね。豆三昧も気になります。
みんなで集合写真!
- コミュニティソーシャルワーカーの阿部さんと田名部さんのコメント:
学生のみなさん、本当にお疲れ様でした。CSWの私たちもとても楽しかったです。
そして地域のみなさんにも愛されて、溶け込んでいましたね。今までありがとうございました!そして、いつでも遊びに来てください!これからのご活躍、期待しています!
最後に、日々の業務で大変ご多忙の中、学生たちを温かく受け入れご指導していただいた区民ひろば池袋の所長さんをはじめ、コミュニティソーシャルワーカーの阿部さんと田名部さん、多くの施設、職員の皆様に心よりお礼を申し上げます。
(文責 金 潔)