学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
中国華東師範大学曽凡林先生による特別講義:「中国における児童福祉の発展状況および展望」
2016年7月21日木曜日、中国華東師範大学曽凡林先生が金潔クラスのプロジェクト研究I・Ⅲのゲスト講師として来校し、「中国における児童福祉の発展状況および展望」をテーマに講義を行いました。曾先生はソーシャルワーカーの養成ならびに中国の制度・政策の制定にも関与している教育者であり、研究者でもあります。今回は、Ⅰ.中国の児童福祉の概要、Ⅱ.中国の児童福祉の実践、Ⅲ.中国の児童福祉の展望の3つの柱を中心にしながら、学生たちに大変わかりやすく理論的ならびに実践的な講義をしてくださいました。
学生たちも自分の卒業研究テーマに沿って、曾先生に多くの質問をし、より講義内容について深めることができました。
学生たちは入学以来、初めて海外からのゲスト講師による講義を受けることができて大変良い学びが得られたようです。
ここでは、3年生たちの感想を紹介します。
私たちはこれまで日本以外の国の児童福祉について学ぶ機会がなかったため非常に良い経験になりました。日本の児童養護施設や里親の現状を中国の現状と比較することで日本の課題や中国との共通点などを学ぶことができ、養育環境に関しても中国を見習うべき点があると思いました。
また、父親の働く時間を短縮する体制を作り、父親と子どもの交流する時間を増やすことで家族の時間を作るという意見をいただくことができ、子どもにとっての家族の重要性を知ることができました。子どもにとって良い養育環境がどのようなものなのか具体的に知ることができ、私たちが卒業論文で提案する新しい子ども家庭福祉システムをイメージする良い機会となりました。
今回の講義を通して、児童福祉を学びながらグローバルな視点も学ぶことができました。中国人の先生ということで金先生に通訳していただきながらの講義であったが、今までそのような形の講義を受けたことがなかったので貴重な経験となりました。言語の壁はあったが、曾先生が私たちの目を見て話す姿やジェスチャー、表情等から非言語的なコミュニケーションを学ぶこともできました。今回の曽先生の講義を受け、日本の児童福祉に関する課題も明確にすることができたので、卒業論文に活かしていきたいと考えています。
最後に、今回ご講義いただいた曽凡林先生、本当にありがとうございました。そして、このような機会を提供していただいた大学に感謝申し上げます。
(文責:金 潔)