学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-8 アナザースカイ
前回のブログでは、100年続く思想とは・・・という話から年表作りをしていることを書かせて頂きました。
そこで・・・早速ですが5月と言えば、100年前の1918年の5月に大正大学社会学科の前身である「宗教大学社会事業研究室」の研究室開室式が開かれてます。
「宗教大学社会事業研究室」は、イギリス、アメリカ留学を終えて帰国した矢吹慶輝先生が1917年に開室し、翌年の5月21日に開室式がおこなわれたのです(吉田久一先生の手書き資料参照)。
このことからも「宗教大学社会事業研究室」の創設には、矢吹先生が強く影響していたことがわかります。そしてその後の矢吹先生の研究成果や、再度ヨーロッパで長期調査をしていたところを見ると、開室前の矢吹先生のヨーロッパ留学はいろいろな意味で大きなターニングポイントとなっている気がします。
そこで、話は突然飛びますがアナザースカイです。アナザースカイとは、ゲストの人生に大きな影響を与えた場所(過去だけでなく、あこがれとしての未来も含む)と、その内容を紹介する日本テレビの番組です。ゲストのつらさや弱さ、希望、それらを踏まえた苦労や努力などがうまく描かれているときには、とても感動します(ピースの綾部さんのアメリカ行きも、この番組を見ていると腑に落ちるし、かっこいいと思います)。僕が唯一毎週見る努力をしている番組です。
大正大学社会福祉学科の思想を考えるうえで、矢吹慶輝先生の欧米留学をアナザースカイで見られたらなあと思ってしまいます。特に第1次世界大戦前後という、今とは違う社会状況のなかで、日本の仏教者が欧米で、何を見て、何を感じたのだろう。そこではどんなメンタリティーの変化があったのだろう・・・。うーん、見たいとおもってしまいます。
今年の連休明けの夏のような空を見ていると、しょっちゅうアナザースカイのことを考えて、旅に出たくなります。ですが、100周年へ向けての準備も含めいそがしいので、テレビを見るだけで我慢します。また年表作りを続けながら、書きたいことができたら書いてみます。
(文責:新保祐光)