学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-11 卒業生シリーズ②
社会福祉学科の卒業生を紹介するシリーズ第2回目は、卒業後も事務職員や招聘講師として、学生の指導にあたってくれる機会の多い、万年美里さんです。
今年4月、万年さんは3つ目の障害福祉領域の職場として、相談支援の現場を選びました。
①卒業年次、取得資格
2005.3(平成17年)卒業。社会福祉士取得
2016.3(平成28年)介護福祉士取得
②卒業後の略歴
2005(平成17年)大正大学 教務課実習事務担当
2007(平成19年)荒川区社会福祉協議会 生活支援員・事業担当
2015(平成27年)目黒区立目黒本町福祉工房生活介護事業部 生活支援員
2017(平成29年)こども未来共生会 うらやす・そらいろルーム 療育相談員(現在に至る)
④大正大学社会福祉学科での思い出、選んでよかったと思うところ
早い段階から卒業後を意識したカリキュラムとなっているところです。「なぜ社会福祉を学ぶのか、将来はどのような仕事に就きたいのか」を考える機会が適宜あり、進級するごとに目指す道を明確にできました。また、少人数での授業が多く、同じ道を目指す仲間同士の団結力が増す他、先生とのマンツーマンでの実習指導等もあり、先生との距離が近いことも学科の特徴です。卒業後10年以上経過しましたが、これまでに何度も先生を交え、同期会や世代を超えてのゼミ交流会を行うほどの集結力があります。お互いを支え合う仲間関係は、卒業後も健在です。
特に福祉の仕事では、就職後も大学で身につけた知識・技術を実践するというように、大学での学びが仕事へ直結します。学生の時に、ゼミの先生の現場職員を対象とした演習に参加させていただいたことがありますが、そこでの講義は、授業で聴いた内容と同等で、大学で学んでいる知識・技術は現場職員になってからも通用する専門性の高いものであることを実感しました。卒業後は「先生‐学生」の関係から、仕事上の相談ができる「スーパーバイザー-スーパーバイジー」としての関係性を築くことができています。
⑤社会福祉を学ぶことや社会福祉の仕事の魅力について
大学で専門の知識や技術を学んでいるといっても、実際に働く中で関わる人々の抱えている課題はさまざまです。福祉の仕事は、そのさまざまな課題に対して、大学で身につけた知識・技術を駆使し、多角的にアプローチをするために、常に自分の支援力が試され、日々スキルアップ、成長できる仕事です。
結果が出るまでの道のりは、悩みに悩んで辛く苦しいこともあり、時には利用者や家族から厳しい言葉を投げかけられる時もありますが、自分が行った支援が実を結び、「ありがとう」等、感謝の言葉をもらったり、笑顔を見ることができたりすることを通して、成果を実感できる瞬間が、何よりも嬉しくやりがいを感じます。日々の仕事の中でこのような「生の声」を直に感じることができることは、最大の魅力です。
万年さんは、仕事と並行して、本学大学院の科目等履修生として障害者福祉研究を聴講したり、福祉関連学会大会に参加したりと、力量を高める努力を積み重ねています。それらを活かした今後の活躍にも期待したいと思います。
(文責;沖倉智美)