学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-14 社会福祉特講Ⅰ ~医療ソーシャルワーカーの先輩の講義を拝聴~
大正大学は、100年の歴史の中で多くの福祉専門職を育成してきました。実践と研究を循環することでソーシャルワークを深化させていくこと、それは大正大学の伝統です。
社会福祉士・精神保健福祉士の受験対策講座「社会福祉特講」、通称「特講」においても、知識(Head)だけの受験対策ではなく、先輩方の実践から、ソーシャルワーカーとして大切な価値(Heart)と技術(Hand)を学びます。
6月1日には、2年生の「特講Ⅰ」で八潮中央総合病院医療ソーシャルワーカーの島田絹子さんの話を伺いました。
島田さんは、支援するにあたって、利用者さんのためにどんな支援が必要か、いかに医療現場で関係者間の連携が大切か、社会福祉士の資格がどのように役に立っているか、丁寧に分かりやすく話して下さいました。講義の後には、次々と寄せられる質問に適切に答えて下さいました。
講義後、学生が書いた感想文を一部紹介しましょう。
「「どんなに仕事に慣れてきても、患者さんにとっては人生一大事の相談ということを忘れずにいきたい」という島田さんの最後の言葉に感動しました。私も社会福祉士になったらそのことを忘れないようにしたい、と思います。」(Kさん)
「島田さんのお話を聞いて、いつも根底にあるのが「当事者の思いや言葉を読み取ること」だと感じた。どの現場に居ても大切なのは寄り添うことなのだとあらためて気がつくことができた。」(Mさん)
「他の専門職と連絡をするときは、できるだけ顔を合わせて会って話をするという点が印象に残った。院内のPHSを使えばかなり簡単に連絡を取れるが、時間の調整が必要でも手間を惜しまず顔を見られる関係を保ち、大切にするという話が自分にはとても印象的だった。」(H君)
「島田さんのお話の仕方は一貫して丁寧でとても聞き取りやすかったです。現場でも、このような話の仕方で、もし私が患者であったら安心感を覚えるであろうと思いました。利用者から求められているものを見極め、利用者の話を否定しない、ということは医療ソーシャルワーカー以外でも必要なスキルだと思います。」(Yさん)
2年生は、島田さんの話を実によく聞いていたようです。大切なところをきちんと捉えて心に刻んでくれた様子でした。きっと、社会福祉士として実践に携わるようになったときに貴重な指針となることでしょう。
島田先輩、お忙しい中、貴重な講義をありがとうございました!(文責:田幡恵子)