学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-37 卒業生シリーズ⑦
大正大学のお膝元である豊島区は、日本で一番コミュニティソーシャルワーカーを配置しています。そのコミュニティソーシャルワーカーの要として活躍している豊島区民社会福祉協議会の職員大竹宏和さんをご紹介します。
①卒業年度・取得資格
昭和59年度(昭和60年3月)卒業
社会福祉士、介護支援専門員
②現在の職場
豊島区民社会福祉協議会 地域相談支援課長
③卒業後の略歴
昭和60年4月 豊島区民社会福祉協議会入職
ボランティアセンター、高齢者ディサービスセンター、居宅介護支援事業所、
地域包括支援センター、コミュニティソーシャルワーク事業等に従事
④学科での思い出
福祉を志すきっかけは、高校時代に障がい者スポーツ大会のボランティアに参加したことがきっかけでした。障がいがあっても一所懸命に取り組む姿に感動し、その時あたりから将来大学では福祉関連を学ぼうという思いが芽生えました。
いざ大学に入ってみると研究者、実践者の論文を見るたびに「なるほど」という思いとともに、福祉の難しさを感じたものです。先生方は個性にあふれていました。その個性からにじみ出る先生方の篤い思いと様々なボランティア活動、実習に参加する中であるべき社会を創造したものでした。
大正大学はお坊さんの学校のイメージは強いかもしれませんが、実際は総合大学のイメージにふさわしいところです。社会福祉も一つの学問、人間の生き方、あり方を探求するものです。
現在もそうした人間の生き方を探求するにふさわしい、面白く個性豊かな先生方がいらっしゃいますので皆さんを刺激続けるのではないでしょうか。
⑤社会福祉を学ぶことや社会福祉の仕事の魅力について
私たちがこの社会で暮らしていく中で様々な壁にぶつかります。お金がなくなって生活ができなくなったり、けがをして障がいを負ってしまったり、近隣のひとり暮らしの高齢者の認知症状が悪化して夜中に街中を徘徊している、また心身状況の悪化からか家の中が荷物で溢れていて歩くスペースがなく、近所の住民からにおい等の苦情が出ているといった問題など、多くの生活課題を抱える住民に直面します。
そうした課題に対し、その個人のおかれている状況を十分聴いて把握しながら家族や周りの住民や行政等とも連絡を取り合いサポートしていく、そしてみんなで考える機会をつくり、誰もが暮らしやすい、生きやすい地域を創っていくことが福祉マンの責務です。
「このまちでみんなと生きてゆく」をテーマに地道な取り組みを行うとともに、全世代が支える、支えられる関係をつくり未来に繋いでいくこと・・・一緒にぜひ考えていきましょう。
豊島区民社会福祉協議会に卒業生である大竹さんがいることにより、本学科では、1年生全員がコミュニティソーシャルワーカーに指導をいただきながら、地域で様々な活動に参加することができております。
(文責:宮崎牧子)