100年福祉-56 卒業生シリーズ⑭
卒業生の星野百合子さんをご紹介します。星野さんは、大正大学の実習先である「まつば園」と関わりのある「NPO法人自立支援をすすめる松葉の会」のスタッフとして、活動に取り組んでおります。とくに毎年1回、大正大学を会場として、児童養護施設における自立支援に関する大変刺激になるシンポジウムを企画・運営しております。関心のある方は、ぜひ、来年ご参加ください。
①卒業年度・取得資格
2006年卒、中高社会科教員免許、児童指導員
②現在の職場・仕事
NPO法人自立支援をすすめる松葉の会スタッフ
主な活動内容
・児童養護施設を退所した社会的養護の下にいる人の支援活動
・自立支援を考えるシンポジウムの企画、運営
③卒業後の略歴
・2006年~2010年 都内の児童養護施設にて児童指導員として4年間働く
・2010年 出産を機に退職
・2014年~現在 NPO自立支援をすすめる松葉の会のスタッフとして活動
④学科での思い出
教員免許を取得するために様々な実習に参加したことはとっても良い経験になり、印象的な思い出です。児童養護施設、作業所、知的障がい者施設、中学校での教育実習等。
普段の生活では体験出来ないことを現場での実習を通して、見たり、触れたりすることは、人生の大きな糧となったように思います。生の現場は机上で学ぶのとは全く異なり、様々な学びがありました。現場のスタッフや学校の先生の話を聞くことはもちろんですが、場の雰囲気を感じることはとても貴重です。ここで働きたいと思うのも現場に行くことで感じることが出来るからです。
⑤社会福祉を学ぶことや社会福祉の仕事の魅力について
[社会福祉を学ぶこと=私たちの生きている社会を知る事]だと思います。私たちの生きている社会には色んな立場の人がいます。中でも社会的弱者と呼ばれる人がどのように生きているのかを社会福祉を学び理解することで、知ることが出来ます。
私たちは社会的弱者になる可能性があります。両親を亡くし、一人になってしまうかもしれません。シングルマザーになるかもしれません。生活保護を受けるかもしれません。
いつ、私たちがそのような立場に立つかはわからないのです。でも、社会福祉を学ぶことで、様々な立ち場の人のことを理解出来るようになります。理解することで、相手に優しくすることも出来ます。
また、社会福祉の仕事の魅力は、人の優しさに触れることが出来ることだと思います。
社会福祉の仕事は対人が絶対です。相手あっての仕事です。相手をいかに思いやれるかが重要です。他人事ではなく、自分のことのように。人と関わることが好きな人にはとても魅力的な仕事ではないでしょうか。
(文責:宮崎牧子)