学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-90 卒業生シリーズ㉔
今回紹介する卒業生は、安藤聡明さんです。福島県出身で、大学から東京でひとり暮らしをはじめました。4年生の春学期までは、一般企業への就職を考えておりましたが、夏休みに宮城県へ被災地支援に行き、特別養護老人ホームでボランティアをしたことがきっかけで、介護の仕事に方向転換をいたしました。
①卒業年度・取得資格
2012年(平成24年)3月卒業
社会福祉主事任用・介護福祉士(現場職員になってから取得)
②現在の職場・仕事
現在の職場は、社会福祉法人新生寿会 小規模特別養護老人ホーム ジロール麹町にて、ユニットリーダーとして、入居者と共に日々の生活を送っている。
③卒業後の略歴
2012年4月~2014年3月 社会福祉法人新生寿会 通所介護 ジロール神田佐久間町
2014年4月~現在 (同法人) 小規模特別養護老人ホーム ジロール麹町
④学科での思い出
人間福祉学科を通して、多くの友人や恩師と出会えたこと。この貴重な出会いがなかったら、大学4年間続けることは難しかったですし、色々な経験をすることは出来ませんでした。いつも仲の良い友人がそばにいることや同じ目的で学ぶゼミの仲間がいることは、私の大学生活に色をつけてくれました。
友人は人生最大の財産とよく言いますが、私も本当にそう思います。今でも、親交が深い友人がいて仕事の話や家庭の話、大学時代の思い出話などに花を咲かせては、お酒を酌み交わしています。仕事に疲れた時など、支えてくれるのは友人です。そんな友人にはいつも感謝しています。
恩師にもいつも感謝しています。大学時、真面目という言葉には程遠い存在だった私をゼミに入れて下さり、卒業研究の際には親身になってご指導をして下さり、就職活動が上手く進まない時には手を差し伸べて下さり現法人に導いてくれたのは恩師です。今こうして、楽しく働けているのも恩師のおかげです。人間福祉学科には心優しい学生、親身になって指導して下さる教授ばかりです。
皆様も人間福祉学科での素敵な出会いをしてみてはどうでしょうか?
⑤社会福祉を学ぶことや社会福祉の仕事の魅力について
現在、私は小規模特別養護老人ホームで介護福祉士として、入居者と共に日々の生活を送っております。一緒に食事をとることや買い物へ出かけること、時には羽を伸ばし、バスを借りて皆で旅行に行くこと等々、私たちの生活と何ら変わりないことをしています。時には楽しいことだけではありません。悲しい時や辛い時もあります。
しかし、その時間も生活の一部であり、入居者の気持ちに寄り添いながら共に日々の生活を送っています。私が思うに、私たち介護の人間が入居者にできることは限られています。例えば、医者のように病気を治すことはできませんし、看護師のように治療することもできません。でも、そばで寄り添いながら生活を共にできるのはわたしたち介護の人間です。いつもそばで笑うことや泣くことも一緒にできる存在がいるだけで、私はとても嬉しく思います。それは入居者にとっても同じことではないのかと。
仕事を通じて、一人ひとりの入居者の貴重な人生に寄り添えることは、他の仕事にはない魅力だとわたしは感じます。お互いの心が通じ合う時や笑顔が見れた時、そんな瞬間に幸せや喜びを感じられる人間味あふれる仕事です。
現法人には、大正大学の卒業生が数名います。入社してくる学生は心優しい学生ばかりです。同じ大学ということもあり、お互いが良い刺激になって働いています。そして、同じ志を持って、入居者と共に日々の生活を送っています。
(文責:宮崎牧子)