学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-94 サービスラーニング沖倉ゼミに寄せて~関係者からのエール~
豊島区民社会福祉協議会(区民社協)に所属するコミュニティソーシャルワーカー(CSW)の全面的なご協力を得て、4年目のサービスラーニングが終わろうとしています。
沖倉ゼミは、学生25名が3つのグループにわかれ、区民ひろば千早のプログラムやCSWが取り組む地域活動、関係機関への見学等に、8月から参加しました。まとめに向けて10月以降は、学生自らがいくつかのプログラムの企画や運営を行い、企画者や参加者へのインタビューにも力を入れ、1月の成果発表会では、地域で暮らす「大正さん一家」が抱えているさまざまな生活課題(おばあさんの認知症・お父さんの身体障害・お母さんの子育て・子ども学習障害等)を解決するために、CSWの立場で現状を分析し、新たなプログラムの提案を、寸劇を交えて行いました。
受け入れていただいた関係の皆さんから、今後の学生に向けて、エールを寄せていただきました。
前澤博一氏(らくゆうサロン)
サロン参加当初、高齢者と関わりを持つ際に、男子学生は戸惑っていることもあったが、自分たちで企画、参加してもらうことで、皆いきいきしていた。自分たちで何をするか、どうしたら喜んでくれるかを考え、かたちにできたことは、彼らにとって大きな成果となったと思う。
市村扶美子氏(特別養護老人ホーム千川の杜 介護主任)
入居者の方々と麻雀とオセロを行い交流を図っていただきました。お互い初めは緊張した様子が窺えましたが、徐々に笑顔での会話が見られ、入居者の方々も大学生との交流を楽しまれていました。ぜひ今後もこのような交流が持てたらと思います。
城壽子氏(区民ひろば千早事務局長)
今年の1年生は、前向きで明るく、ひろば利用者への対応がとても良かったです。
ポジティブで好感が持て、やさしさのある子だと感じました。2年生になるとさらにパワーアップするのではないかと、期待するものがあります。
森田陽子氏(豊島区民社会福祉協議会 CSW担当)
地域の方からの「学生さんに来てもらってよかった!」といった声や、学生の皆さんからの「体験して良かった!」という声を聞き、CSWとして嬉しい気持ちでいっぱいです。今回の活動で得た、机上の学問では得難い様々な学びを、今後に生かして頂けたらと思います。
宮坂誠氏(豊島区民社会福祉協議会CSW担当)
今回のサービスラーニングを通して、地域から多くのことを学ばれたと思います。なかなか地域を学ぶ機会は得られないので、一人ひとりが今回経験したことを大切にしてもらえると嬉しいです。今後の学生生活に活かしてください。応援しています。
皆さんの温かいまなざしに見守られながら、学生たちは1年間で随分と成長しました。この経験を糧に、来年度以降のソーシャルワーク実習等に積極的に取り組んでもらえることを期待しています。
(文責;沖倉智美)