学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-96 卒業生シリーズ㉕
今回は、児童分野の福祉に携わっている卒業生の竹之内賢さんをご紹介します。
竹之内さんは卒業と同時に社会福祉士と精神保健福祉士の両資格を取得しました。就職後は、福祉住環境コーディネーター2級と児童福祉司の資格取得、社会福祉士実習指導者講習会の受講、多くのことをチャレンジして来ました。そして、平成29年度主任主事昇任選考も見事に合格し、この4月からは北区子供家庭支援センター主任主事として務めます。
多種の資格を取得した竹之内さんのことを高く評価していると同時に、常に自分自身を高めていこうという姿勢は本当に素晴らしいです。
卒後は、後輩たちのための講義や公務員試験のアドバイスなどをしてくださり、後輩たちにとっては憧れの先輩になっています。
母校との繋がりを大事にしている竹之内さんのことを、誇りに思います。
末永くよろしくお願いします。
2013年3月アーバン福祉学科ソーシャルワークコース卒業
2013年3月社会福祉士と精神保健福祉士を取得
2014年12月福祉住環境コーディネーター2級取得
2015年5月 児童福祉司取得
2017年2月 社会福祉士実習指導講師受講
②卒業後の略歴
2013年4月 東京都北区役所福祉職 入庁
2013年4月 北区立浮間児童館に所属
2014年4月北区役所高齢福祉課王子高齢相談係に所属
2015年4月 東京都北児童相談所(北区役所からの派遣研修生) 北区・荒川地区担当児童福祉司
2017年3月 北区役所子供家庭支援センター 王子・滝野川地区リーダー
③大正大学社会福祉学科での思い出
学科は少人数であったため、より密接に多くの人と仲良くなることができました。今まで、友達になったことがないタイプの友達と仲良くなることができたと思います。また、ゼミやサークル、学科の後輩の前で、責任のある立場に立ち、対外的に多くの方と関わることができました。関わって下さった方々のおかげで、自分自身の人としての幅、違った立場の視点など人としての幅が広がりました。
同じ学科の人が多かったボランティアサークルの中では、大きい集団を動かす難しさ、人間関係の複雑さなども知ることができたのかなと思います。同様に、学科の授業の中でも、グループワークを行う中では1人ひとりの境遇や環境、モチベーションの違いなどで苦労しましたが、その経験は社会人になったときに活かされています。
④大正大学の社会福祉を選んでよかった
大正大学は先ほども話した通り、少人数の学科ということが魅力的です。学生同士、より深くて家族に近いくらいの関係になるという点と、先生と学生の距離も近い点も利点だと思います。ゼミの先生をはじめ多くの先生方と良い関係を築くことができ、非常にいい意味でおせっかいな先生たちの指導を受けました。
また、カリキュラムも現場と実践が繋がるように早い段階から実習に行くことができたことも、勉強するモチベーションの向上にも繋がりました。特に国家試験は学校で友人と行うことをオススメします!学校は教材が揃っているし、わからない点を先生たちにすぐ教えてもらえるため、完璧な環境だったと思います!
大学四年は卒業研究、就活、精神保健福祉士の実習、国家試験など盛りだくさんで、本当にしんどく何度も逃げ出したかったのですが、先生や友人たちのサポートのおかげで無事乗り越えることができました。本当に周囲に助けられた学生生活だったなと実感しました!
結論を言えば、大正大学の社会福祉学科は多くの人と関わり、学ぶことができる場所なので、魅力的です!
⑤社会福祉を学ぶことや社会福祉の仕事の魅力について
現在は児童分野の福祉に携わっていますが、高齢分野、障害分野、貧困分野などすべての福祉分野に共通するのはその人らしい生活を支えることができる仕事だと感じております。生活をしていくのは当事者です。当事者を知り、当事者をより良い方向に生活になるように一緒に考えていくことが社会福祉の仕事だと感じております。分析する力を身につけていくことが社会福祉の勉強だと最近になって気づけたのかなと思います。
また、生活を支えるのは1機関だけでなく、他職種他機関で関わっていかなければならないです。社会福祉の職員はその各機関をコーディネートしていく力も必要だと実践の中で常々感じます。コーディネートや連携、言葉にすることは簡単ですが、思い通りにいかないのが実情です。少しでもより良い方向に進めていくにはコーディネートを担っていく社会福祉の職員が他機関や他職種のことを知っていかなければならないとも思います。相手のことを知ることも、社会福祉の勉強だと思っています。
人の生活を支えるときにはいろんな困難があります。困難を乗り越えていく中で、自分自身、成長することができ、知識と技術がついていく仕事です。今は分析力、他機関他職種の理解など勉強不足な点が多く、先輩や上司に甘えてばかりですが、少しでも多くの方がより良い生活に繋がるように自分の資質を向上し、今後も支援していけたらと思える仕事だと思っております。
(文責:金 潔)