学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-107 実習指導会
卒業式が終わったばかりですが、早速来年度3週間実習に行く学生が集まり、実習指導会を行いました。
実習指導会は、早いと5月上旬から実習が始まる学生もいることから、この時期に実習に行く学生が集まり、配属施設と担当教員を発表します。そのうえで、実習へ向けての心得を教員が学生に伝えます。
心得とは、社会福祉士はすべての人が人として尊重される社会を作ることを支援する専門職であることを常に意識することです。
生活に困難をかかえる当事者を目の前にしたときに、この状況に対する改善の必要性を感じ、この人がその人らしく、個人として尊重されるために専門職として何が出来るかを考えずにはいられないはずです。そしてそれを考えるために、関係する人々の気持ちを理解する努力を必死にするはずです。そして自然とその支援はどう行われているのかを理解しようと社会福祉士の行動や話に強く関心を持つはずです。
この意識があれば、実習先で「資格を取るために仕方なく実習に来た」「単位を落とされないように実習期間を無難に過ごそう」「よく分からないけど、言われたことに返事してそれをノートに書いておけば大丈夫」と考える学生はいなくなるはずです。必ず関心は、自分の単位取得ではなく、当事者の尊厳の尊重だと伝えるのです。
そう思ってこの心得はかなり強くメッセージが伝わるよう、原稿を作り、非言語にも気をつけて伝えるようにしています。
毎年、多くの施設、社会福祉士に協力をしていただき、実習を行っています。受け入れ先の様々な苦労があるにもかかわらず、「実習生を受けてよかったね」と心から言ってもらえるよう、大正大学社会福祉学科スタッフ一同努力して参りますので、学生同様、皆様のご指導、ご協力をいただけるようお願い申し上げます。
[文責:新保祐光]