学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
オンライン中間発表会ー社会福祉学科卒業研究ー
7月最後の神山ゼミのプロジェクト研究は、
3・4年生合同で、オンラインTeamsにて卒業研究中間発表会を行いました。
3月以降のコロナ感染拡大より、4年生は卒業研究計画を変更せざるを得なくなりました。
4年生は、研究方法として、地域調査、専門セミナー等での情報収集、
多様な地域活動の観察や参加、利用者や専門職等にインタビュー等を計画していたのですが、
すべてできなくなりました。
研究方法を再検討する中で、文献調査や郵送調査等、対面によらない調査方法に切り替えましたが、
調査方法を変える作業は山あり谷ありでした。
さらに、学生相互の相談も授業もオンラインのみで、当初勝手の違いに戸惑いました。
しかし学生たちの適応力は高く、みんな逞しく取り組みました。
社会福祉学科は、卒業研究をグループで行うので、
9名の4年生が3つのテーマに分かれて、パワーポイントを使ってグループ発表をしました。
すると不思議なことに、これまでの4年生中間報告に比べて段違いの完成度の高さで、びっくりしました。
みなさんの、自主学修とグループ学修の濃さがわかる発表でした。
4年生は、3年生にも分かりやすく伝えたいとパワーポイントの見せ方を工夫したり、
自分たちのテーマと共に考えてほしいと問いかけを入れたりで、
教員の私も驚くわかりやすさでした。
4年生の質問は自分たちのテーマにつなげて、
「認知症ってどんなこと?わかっていることを教えて!」
「LGBTは割合は人口の何パーセントくらいだと思う?」
「あなたが高齢者施設の職員なら、災害に備えてどんなことを準備したい?」等、
考えやすい質問をなげかけてくれて、3年生も興味をもって報告を聴き、話すことができました。
以下は、学生の感想です。
「現在コロナ禍の状況で自由に行動できる範囲が狭まり、
予定していた進め方とは違う方法で卒論を進めることになりました。
しかし、そのような状況でも、自ら能動的に動くことで、
より深くテーマと向き合えると知りました。」(4年:島田美名)
「4年生の発表を聴いて、どのグループも資料がわかりやすく、新たな知識や、今後考えていくべき課題、
そして何より卒業研究とはどういったものなのかを知ることができ、たいへん勉強になりました。
1年後に先輩方のような発表ができるよう、
ゼミの仲間と協力しながら、卒業研究に取り組んでいきたいです。」(3年:村田滋紀)
さて、4年生のみなさん。
上手に発表ができても、それを文章として執筆しなければ成果物になりません。
今日の発表をふまえ、まだ文章にしてない部分を執筆要綱をふまえ執筆して、
みんなで読みあって完成に近づけましょう。
3年生のみなさん。
1年後のみなさんは、中間発表会でここまで到達できるよう何をすべきか、順番に考え、取り組んでいきましょう。
まずは、1・2クオーターのゼミをふまえ、地域福祉やコミュニティソーシャルワークについて
自分が興味をもつ「問い」を探してみましょう。
自分が興味ある「問い」が見つかれば、研究が面白くなります。
(文責:神山)