学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
感謝の気持ちを文字化して~オンライン授業の一コマ~
2020年4月、社会福祉学科では新入生70名を迎えました。例年、1年生は必修科目である基礎ゼミナールで4クラスにわかれ、豊島区民社会福祉協議会に所属するコミュニティソーシャルワーカー(CSW)の全面的な協力を得て、区民ひろばをフィールドとしてサービスラーニングを行っていました。
しかしコロナ禍にあって、対面授業を1度もできないまま第1クオーター、第2クオーターを終えました。通信環境の整わない学生も多かったため、6月までは豊島区の区民ひろばやCSWの実践について資料や動画から学ぶ課題配信型の授業を行っていました。7月からはZOOM等を用いたオンライン授業を開始しましたが、残念ながら、教員と学生、学生同士のやり取りの難しさはありました。
そのような中でしたが、9月10日(木)、本学卒業生でもある豊島区民社会福祉協議会の大竹宏和さんをお招きして、豊島区のコミュニティソーシャルワークの課題とCSWの取り組みについて、ZOOMで講義をしていただきました。通信環境の問題もあり、学生は「ビデオの開始」をオフにして聴講していましたが、講義の終わりに「見えないかもしれないけれど、感謝の気持ちを込めて画面の向こうで拍手を」と教員が呼びかけたところ、チャット画面に「ありがとうございました」の文字がずらりと並びました。チャットは出席を取ったり、質問を受けたりするものと思っていた私たち教員が思いもよらない使い方で、学生たちは感謝の気持ちを伝えてくれました。心が温かくなる瞬間でした。
その後9月24日(木)には、オンラインで秋学期ガイダンスを行いました。入学時のガイダンス以降、久しぶりに1年生が顔を揃えました。例年入学時にクラスごとの集合写真を撮っていましたが、今回は教員のアイデアで「ZOOM de 記念撮影」となりました。
(初めて撮ったので、うまく全員をおさめることができず、すみません by事務)
コロナ前の生活には戻れませんが、ソーシャルディスタンスは保ちつつ、心の距離を近づける工夫を、今後も続けていきたいものです。
本学では秋学期から、各学年のゼミナールで対面授業を再開します。1年生はこの基礎ゼミナールになります。新たな様式でどのような場面に出会えるのか、今から楽しみにしたいと思います。
(文責;沖倉智美)