学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
オレンジリボン運動推進隊のソーシャルアクション その3
2月21日、令和2年度 「学生によるオレンジリボン運動 オンライン報告会」(特定非営利活動法人 児童虐待防止全国ネットワーク主催)が開催されました。本学科は発表校として選ばれ、「子どもへの虐待をなくすために繋ぎ続ける」をテーマに、今年度の「オレンジリボン運動」の活動内容を報告しました。
厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課虐待防止対策推進室内尾室長補佐、auじぶん銀行株式会社SDGs推進室高橋さん、特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワーク吉田理事長の方々から、「8年間継続してきたこと」、「大学や地域から協力が得られていること」、「母校である小中高校につながったこと」、「対象者に応じて工夫したこと」、「図書館にブース」、「クオリティの高い漫画」等々の評価をいただき大変嬉しく思います。
当日はZoomによるオンライン開催と、YouTube Liveによる視聴(トータルで413人)が同時に行われました。YouTube 上に寄せられたコメントの一部を紹介します。
「大正大学の紙芝居(漫画)がとてもわかりやすいと感じました。you tube で発信してほしいです。学生にみせたいと思いました。また Twitter もすぐにヒットしたのでフォローさせていただきました。」
ここでは、ソーシャルワーク演習Ⅲを受講する2年生を代表し、オンライン報告会で発表した3名の感想を紹介します。
佐藤:私たちの活動においては、オリジナルポスター・パンフレットの作成でわかりやすい表現やふりがなをふるなど様々な工夫を行い、虐待の被害を受けやすい子どもでも理解できるようにしたことで、より子どもに繋げるということができたのではないかと考えます。
今年度は、オンラインという状況にもかかわらず、多くのご協力のもと様々な活動を実施することができ、報告会にも参加することができました。このことに感謝し、今後も繋ぎ続けていけるように、活動の幅を広げ、さらなる啓発活動を行っていきたいと思います。
神尾:コロナ禍で、上手くいかない時があり、連絡が取れずに個人作業になってしまったことが多くあったが、今回の発表を通してたくさんの協力があったからこそ多くの新しい活動を行うことができたのではないかと感じました。
また、オレンジリボン運動オンライン報告会で他大学の発表を聞き、都心ではない地方の大学であったからこそできたコロナ禍での人を集めての縁日の活動や、エコバッグ作りなど、全国でそれぞれの地域に合わせたオレンジリボン運動が行われていたことに感動しました。今回参加させていただいたことで、たくさんの学びを得て、とても良い経験になりました。ありがとうございました。
小鳥:今回の活動で私はさまざまな学びを得ることができました。特にコロナ禍におけるオンライン上の活動では、アンケートの作成や、今までつながりがなかった小中高校との関係を形作ることができ、制限された状況であってもできることがあるということに気がつくことができました。
そして、今年の活動の中で1番大きな意義があった点として虐待の当事者になりやすい小学生がいる小学校との繋がりを作ることができたことです。また活動を通して、自分が少しだけ成長したという実感を得ることができた点にも大きな意義を見出すことができ、自分にとって本当に良い時間を過ごすことができたと感じました。人に楽しんでもらいつつ、オレンジリボン運動を広められたという点は本当に素晴らしかったです。
工藤:今回の報告会はオンラインでの実施でした。コロナ禍という影響もあり、どの活動にも制限があったということが感じられました。しかし、Twitterやパンフレット、ポスターなどを用いた「非対面だけれども、心のつながりは絶やさない」と思えるような活動などが紹介されました。今起こっている出来事と自分達ができることに折り合いをつけながら活動する意義や、オレンジリボン運動がコロナ禍において重要であることなどを改めて実感する機会になりました。
本学は代表の2年生が発表しました。8年にも及ぶオレンジリボン運動の継続、その中で生まれた伝統を生かしつつ、新たな取り組みに挑戦する姿に感銘を受けました。虐待を無くすために自分達にできることをつなぎ続けることの大切さを学びました。
来年度受講予定のソーシャルワーク演習の講義では、歴代の先輩方が積み上げてきたものを受け継ぎながら仲間たちとのアイデアを融合させた取り組みを学内外に発信していきたいと考えています。
報告会に参加したことで、児童虐待防止について人々への理解を深めてもらえるような「柔軟性」が重要だと感じられました。今後の学修や実践の場面では柔軟性を意識し、主体的に行動していきます。
最後になりますが、オレンジリボン運動推進隊の活動やリーダーたちの感想を引き続き紹介していきます。
また、昨年11月に新たにスタートしたTwitter(「オレンジリボン運動推進隊・大正大学」を社会福祉学科の公式アカウント名)のフォロワー数が75名(2月26日現在)となっており、SNSを使った啓発活動を今後も継続的に実施していきます。引き続きフォローのほうをよろしくお願いいたします。
https://twitter.com/Orange_Taisho
コロナ禍で多くの制限があったなか、大学からの全面協力、大正大学社会福祉学会からの支援、豊島区区民ひろば、他大学、他学科、学生たちの出身校など多くのご協力のもと、今年度も学生たちのアイデアで多彩な取り組みを発信することができました。皆さまに感謝申し上げます。
今後も子どもへの虐待をなくすために繋ぎ続けることをテーマに、ソーシャルアクションを行っていきます。
(文責:金 潔)