学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
オレンジリボン運動推進隊始動
昨年度のソーシャルワーク演習を受講した学生たちが、社会福祉学科のTwitter公式アカウント名を「オレンジリボン運動推進隊・大正大学」と考案し承認され、オレンジリボン運動推進隊として児童虐待防止活動を実施してきました。「子ども虐待のない社会の実現」を目指し、昨年度の学生たちからバトンを受け取り、今年度のオレンジリボン運動推進隊は例年より早く始動します。
まず、オレンジリボン運動を実施する意義について、より一層理解してもらうために、今年度は春学期のソーシャルワーク演習Ⅰで児童虐待事件の検討、ソーシャルワーク論Ⅲではソーシャルアクションの意義、児童福祉論では「子ども虐待のない社会の実現に向けた啓発活動―2021年度オレンジリボン運動実施案」をグループで討議しました。このような事前準備を踏まえ、秋学期のソーシャルワーク演習Ⅱの第3回では、Zoomによる合同授業を行いました。前半では先輩たちのオレンジリボン運動の活動内容を見聞きしました。後半にはブレイクアウトルームを有効活用し、4クラスの学生をシャッフルした小グループのディスカッションを実施しました。
ここでは、今回の合同講義で昨年度の活動報告をしてくれた3年生の佐藤杏さん、鈴木伶菜さん、山本真菜さんの感想を紹介します。
佐藤:限られた時間の中で活動に取組むことは、非常に難しく、大変でしたが、様々な協力を得ながら、自分たちが出来ることに責任を持ち、やり遂げたことで大きな達成感を得ることができました。また、リーダーにしか出来ない経験、短い大学生活の中での貴重な経験を積むことができ、自信を持つことにも繋がりました。全ての活動を終了し、リーダーを務めてよかったと心から思います。
鈴木:大学でこういったリーダーとして活動をしたのは自分としては初めてで、大学生活の中で頑張ったことの1つとなる大きな経験ができたと思います。とくに、オレンジリボン運動に参加し、オリジナルポスターを母校に送付したことで、高校時代の先生に褒めていただいたのが何よりも嬉しく、リーダーをやって良かったと感じた瞬間でした。この経験をこれからの学びに繋げていきたいと思います。
山本:今回のオレンジリボン運動の活動を通して、チーム全体が同じ方向を向いて活動をしていくことが大切であり、昨年はコロナ禍という状況で、行動が制限されていた中でオレンジリボン運動の活動として、自分に今できることには何があるだろうと考え、積極的に行動をする力が身につきました。また、他者とひとつのことに向かって協力をするという経験もでき、これらの力は今後も活かしていくことができると思い、リーダーとしての活動はとても貴重であったと感じました。
写真: 2021年9月21日、Zoomを使ったソーシャルワーク演習Ⅱの合同講義
(写真の掲載 承諾済)
そして、先輩たちの報告を聞いた2年生の感想を紹介します。
畑野:先輩方が繋いできたオレンジリボン運動は素晴らしく、私たちもそのバトンを下級生たちに渡せるよう活動していきたいです。PowerPointなどの視覚資料づくりのスキルを向上させたいです。
石川:コロナ禍でのオンライン活動という状況で、先輩たちは連携が大変だったと思いました。その点を踏まえ、連携とスピード感を意識し仲間たちと協働して、「自分たちのオレンジリボン運動」を創り上げていきたいと考えました。
三木:先輩たちが新たに始めて欲しい活動のリクエストは、僕たちがやってみたいアイデアと近いものが多くて嬉しかったです。仲間だけでなく先輩に相談し、縦の繋がりを大切にしながら活動を進めていきたいです。他学科・他大学との連携も模索していきます。
工藤:「児童虐待を防止するために」という目標に向かって、皆が同じ方向を向くことが大切であり、そのためには連携することが重要だと学びました。コロナ禍での大学内の啓発では、オンライン受講の学生にも思いが伝えられるように活動を工夫していきたいです。
2年生たちの感想から分かるように、先輩から後輩へのバトンがしっかりと渡たされました。皆さんの豊かな発想で、オレンジリボン運動の啓発活動の拡大を期待しています。
オレンジリボン運動推進隊は、今後はTwitterを使った啓発活動も継続的に実施してまいります。フォローのほうをよろしくお願いいたします。
https://twitter.com/Orange_Taisho
最後になりますが、今回の合同講義に参加してくださった都立赤羽北桜高校の先生方、保育・栄養科1年生の生徒さんたち、貴重なお時間とご感想をいただき、誠にありがとうございました。
一人ひとりの子どもたちの尊厳・大切な命を守るために、私たち一同は、皆さんとともにオレンジリボン運動を広めていきたいと考えています。
(文責:金 潔)