学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
沖縄ゼミ合宿
沖縄県浦添市は那覇市の隣にあり、2004年よりコミュニティソーシャルワークを配置した、地域福祉の先進地です。神山ゼミでは、浦添市社会福祉協議会の方々のご協力をいただき、2泊3日で地域福祉のフィールドワーク合宿を行いました。
プログラムは、沖縄県立陽明高校の先生より高校生の地域福祉活動の紹介や、浦添市港川自治会の方から、自然海岸「カーミージ―」で海岸保護活動の話を聴かせていただきました。
ちょうど大潮だった海岸は、沖までアオサの緑が一望でき、それを眺めながらふるまっていただいた旬のアオサスープの味は格別でした。
さらに、学生の卒業研究テーマに合わせて、「地域の防災活動」、「住民主体活動」、「社会的孤立・孤独予防」の3チームに分かれて、実際の地域活動の場に入り、自治会やNPOの方々、コミュニティソーシャルワーカーより、話を聴くことができました。
合間に、沖縄民謡ライブを聴き郷土料理を食べたり、沖縄伝統文化や自然に触れたり、ゼミメンバーの交流を深めたりと、盛沢山の2泊3日でした。
このような充実したプログラムを創っていただき、地域福祉のおもしろさと可能性を学ばせていただいた、浦添市社会福祉協議会とコミュニティソーシャルワーカーの方々に感謝いたします。
以下は学生の感想です。沖縄合宿が卒業研究の一部となるよう、よく学びました。
地域の皆が楽しみながら活動を行うこと、人との繋がりを大切にして普段から地域の人同士が顔見知りになることが、平常時にも災害時にも地域の連携のために大切だと学ぶことが出来ました。今回の経験や学びを今後に活かしていきたいと思います。(安藤千尋:地域の防災活動)
人と人とのつながりや楽しく自由な発想が、地域と社会福祉の可能性を広げていくと強く感じることができました。今後どんな進路を選んでも、今回の経験から得た学びや精神は私にとって大切な財産として糧にします。(平田悠樂:地域の防災活動)
二日間を通して実際に体験をして楽しみながら福祉について学び、普段の生活の中に自然と学びが活かされていることを知ることができました。さらに次の世代へと伝えることで自分のものになっていき、人と人のつながりは、学生時代からも時間をかけて築かれているのだと思いました。(佐藤綾香:地域の防災活動)
社会福祉協議会だけでなく高校や海など様々な場所で、地域住民や専門職の方々から話を聞くことができ、貴重な学びを得ることができました。私は福祉教育についてはあまり考えたことがなかったのですが、高校での取り組みや海岸保護の活動を知り、福祉教育や担い手の育成について興味が湧きました。地域の方々と楽しく交流しながら、学びを深められました。(増田純怜:住民主体活動)
地域福祉活動の主役となるのは誰なのか、そのために私たち何が出来るのかを考え基盤を整える事が、持続可能な住民主体活動において重要であると学びました。座学で学ぶだけでなく、福祉教育を柔軟な発想で「楽しんで学ぶ」ことで、地域全体に広げることは新しい学びでした。また伝統継承を通して、地域の繋がりや交流の機会を増やすことは、個人のための地域であり、地域のための個人であることを、住民の方との交流から学びました。(菊池杏奈:住民主体活動)
地域活動を楽しむことが住民の主体性を引き出し、自発的な活動につながることを実感しました。地域福祉活動の仕組みや継続の重要性を学び、今後の研究に活かしていきたいと思います。(船田智哉:住民主体活動)
沖縄ならではの活動や人の優しさに触れながら、実りある経験ができました。沖縄の方からいただいた優しさを多くの人と共有し、笑顔の輪を広げることを目指して頑張ります!(米田真拓:社会的孤立・孤独予防)
(文責:神山裕美)