学部・大学院FACULTY TAISHO
哲学・宗教文化コース
オープンキャンパス(7/25)
今日はオープンキャンパスです。哲学・宗教文化コースのセミナーと模擬講義にもお暑い中たくさんの方々がおいでくださいました。
1年生のスタッフも張り切っています。
セミナー ではコースの1年生に、なぜこのコースを選んだか、入ってどうかを話してもらいました。
―1年生の声―
【学生Wさんの話】
私がこのコースに入った理由は、哲学と宗教、両方を学びたいと思ったからです。
受験を考える際、最初は宗教について学びたい、と考えていました。しかし色々と考えていく中で、哲学の方にも興味が沸いてきて、それならばその両方を学べるところに入ろう、と思ったのがきっかけです。
春学期の授業を受講し、有名な哲学者の考えやその歴史などを学んできましたが、このコースで学べる事で一番重要なことは、先生方やコースの仲間の意見や考えを聞いて、自分なりの考えを持つようになることだと思います。講義では、他人の考えを聞くことで、自分では発見できなかったことに気づくことができ、とてもいい刺激を受けています。また、そうすることで、自分の主観だけでなく、物事を多面的に見れるようになり、自分の考えをより深めていくということができてきました。将来社会に出ていくうえで、他人の意見を受け入れ自分の考えをしっかりと持てることは、とても重要なことなのではないかなと思っています。
【学生Tさんの話】
私は哲学科のある大学を探していました。その中でこのコースは得意な二科目で受験できたので受けようと決めました。大学に入って分かったことは、ここの図書館はすっきりしていて居心地がいいということ。学食はややしょっぱめ。ビーフシチューはおいしいらしいというウワサ。
【学生Hさんの話】
私は、元々心理学に興味がありましたが、人の本質を知るためには、哲学が大切なのではないかと思い、このコースに入学しました。
授業を受けてみると今まで物事をどれだけ狭い視野で見ていたのかということが分かりました。絵画や、音楽など身近なものにどのように哲学や宗教が関わっているのかなど毎回の授業で様々な発見を得ることができます。
【学生Sさんの話】
自分は、大学に入学した当初はおもに西洋哲学をやるつもりでいたのですが、実際は心の中で「自分が本当にやりたいことは哲学なのだろうか?」と自分自身に疑問を感じていた部分もありました。それ故に春学期にはコースの中でも哲学らしい授業はあまり履修していません。
しかし様々な授業を受けていく中で、実は宗教学が意外と面白いのではないか、自分は宗教学がやりたかったのではないだろうか、と考え方が少しずつ変わってきたのです。元々高校がミッションスクールだったこともあり、キリスト教の知識は蓄えていたので今はかなり宗教学に興味が沸いています。もちろん哲学も未だに興味を持ち続けていますし、そのために授業で名前が挙がった著名な人の本も自分が入っていけそうな所から読み始めています。
このコースの利点は「哲学」「宗教」ときっちりと分けないで複合的に学べることだと私は考えています。『哲学科』と固まっていると哲学することを学ぶ以外には出来ませんが、このコースの場合は宗教学という別の分野への道もあるので以前の私のようにどうしようかと迷っている場合でも「ここに入ってからやりたいことを見つける」というスタンスが取れるので非常に気持ちの面でも楽だと思います。
【試験・レポート初体験の話】
このコースの試験やレポートは、「難しい」というのとはちょっと違って、「考える」ことを求めるものが多いです。「現代倫理学」のレポートは、課題が工夫されていて、コピペでは無理というものだったり。自分の考える力・まとめる力を試されるので、試験勉強やレポート作成はそれなりに大変ですが、その分達成感はとてもあります!
模擬講義では本コースの司馬先生が「こころの哲学」というタイトルでレクチャーをしました。
哲学者キルケゴールの思想をわかりやすく解説し、キルケゴールが自我をどう考えていたかを理解できました。哲学者ヘーゲルが、「みんなの中の自分」が本当の自分だと考えたのに対し、キルケゴールは「本当にそうなのか?」と問いかけました。
キルケゴールが絶望から立ち上がっていく様を、ロック・ミュージシャンのエリック・クラプトンの曲(「ティアーズ・イン・ヘブン」)になぞらえながら、説明しました。(曲は先生の弾き語り=実演でした!)
受講した来場者の方々からのコメント:
・歌やマンガからキルケゴールの思想を考える、というのがとても面白く興味深かったです。高校の授業では哲学者の思想をこんなにもくわしく考えることはないので、とても楽しかったです。
・心の問題をひもとくのは、心理学だけと思っていましたが、今日の講義で、哲学が個人個人のものとなる事を知りました。
・私は最初自分自身の事を知りたくて大学になったら心理系のコースで学びたいと思っていたのですが、哲学の方が自分と向き合って思考できるのだと今日の講義で気づきました。色々な本やマンガの作品とからめながら考えをまとめていくのがとても面白かったです。
・歌を実際に聴くことにより、キルケゴールが孤独で暗いだけでなく、やさしい面を持っていたことがよく理解できました。
哲学を語る司馬春英教授
「ティアーズ・イン・ヘブン」の演奏 (やさしくて、ロックな先生なんです)
本コースのセミナー、相談会は、コースの中の雰囲気がよくわかるという感想を、来場者の方々からいただいております。
8月にも開催しますので、ぜひお越しください!