学部・大学院FACULTY TAISHO
哲学・宗教文化コース
哲学・宗教文化コース 寺田ゼミ合宿
こんにちは。今年も残すところあと1ヶ月となりました! と同時に急に冷え込んできています。皆様風邪にはご注意ください!
さて、「宗教文化研究B」の授業の一環として、10月30日~31日の1泊2日で「お犬様信仰」を調べるため、東京都青梅市にある御岳山へフィールドワークに行ってきました。その様子をレポートさせて頂きます!
〔30日〕
JR御嶽山駅で現地集合。そこからバスに乗車し、ケーブルカーに乗り換えて、やっとこさ御岳山駅に到着!
ちなみにケーブルカーは高低差400mを約6分かけてゆっくり昇ってくれます。私たちが乗車した時は、おひさまの光が雑木林に差し込んでとても綺麗でした。さわやかな風景!
御岳山駅到着後、宿坊の女将さんに教えて頂いたルートで御岳山を約3時間半のハイキング!!
と、その前に武蔵御岳神社へ。向かう途中に講の記念碑がずらりと並んでいるのですが、その数の多さに圧倒されました!
武蔵御岳神社はお犬様信仰の神社であるため、犬を連れて参拝される方も多く、御岳神社の境内では犬の像(厳密に言うとオオカミですが)が数多く見られました。
そして武蔵御岳神社から奥の院へハイキング開始! 最初は笑顔でお喋りしながら歩いていたメンバーですが、少しずつ険しくなっていくにつれて消えていく笑顔…。しかし、ちょっとした休憩と共に始まる寺田先生の青空教室!!
みんな疲れを忘れて真剣に先生のお話を聞きいっていました。遊歩道に戻ると、大小様々な岩石がむき出しになったロックガーデンを慎重に進んで滝行に使われる綾広の滝に到着!
たっぷりマイナスイオンを補給、休憩して宿に向かいました。
私たちが今回、お世話になったのは、御師である馬場喜彦さんが営んでいる宿坊〈駒鳥山荘〉です。こちらの宿は、江戸時代から営まれており、すばらしい歴史も持たれています。
宿に到着後、すぐに馬場さんから約2時間ほどお話しを聞かせて頂きました。御岳山周辺の地理のお話から始まり、御岳山の歴史、御師としてのお仕事のお話しや、講中との関係性、これからの御岳山、お犬様についてのこと等々、様々なお話をわかりやすく教えて頂きました。メンバーたちは聞き漏らしがないよう、必死にメモを取りながら馬場さんのお話に真剣に聞き入っていました。御岳山の先行研究は多くありますが、それらの文献だけでは知りえない現代・現役の御師の方のお話しを「生の声」で聞くことができ、とても貴重な体験になりました。
体を動かし頭を使い、疲れ始めていたメンバーが密かに楽しみにしていたもの…。そう、ご飯です!
熱々のすいとん、新鮮なカワマス、地元でとれた山芋、そして女将さんの手作り刺身こんしゃく等々! メンバーみんなで今日のお話のことなどを楽しく振り返りながら美味しく頂きました。
〔31日〕
宿坊を出発するギリギリまで馬場さんのお話を聞かせて頂き、「いつでもまた来てください」という、とてもありがたい言葉を頂戴して馬場さんと女将さんとはお別れ。 そして御岳山を去る前に昨日、
馬場さんから伺ったお話を各自それぞれ思い出しながらもう一度、武蔵御岳神社へ。
昨日までは気がつかなかった点に気づけたり、さらなる発見をしたメンバーもいたのではないかと思います。一通り武蔵御岳神社を回った後は名残惜しみながらですがケーブルカーとバスを乗り継ぎ、途中で河辺の青梅市立図書館で資料収集を行った後、帰宅の路へつきました。
今回は1泊という日数でしたが、現地で関係者の方に直接お話を聞くということで学校の講義や文献だけでは追求できないような貴重なお話をたくさん聞けた事、そしてそれを実際に見て体感することが出来たことにより、驚きや新しい知識を得られるフィールドワークとなりました。
宿泊するにあたっての準備をして頂いた駒鳥山荘の方々、そして大変お忙しい中時間を割いていただいた馬場喜彦さん、女将さんにはこの場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
哲学・宗教文化コース2年 斉藤まゆみ