学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

哲学・宗教文化コース

4月4日コミュニケーションガイダンス

 4月1日の入学式を経て、我が人文学科哲学・宗教文化コースは29名の新入生を仲間に迎えることになりました。今年の新入生も活発な学生が多く、2日、3日のガイダンスを通してすぐに打ち解けあえたように思えます。

 さて、それに続く4月4日にはコミュニケーションガイダンスが実施されました。今年も哲学・宗教文化コースは、御茶ノ水にて湯島聖堂・ニコライ堂、代々木にて明治神宮・東京ジャーミーという宗教施設を見学させて頂き、見識を深めるとともに、同行した上級生・教職員と親睦を深めました。

 以下、同行した2年生4人による施設見学の感想記事を通して、当日の様子を紹介いたします。

(文責 人文学科副手 齊藤孝祐)

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          湯島聖堂

①孔子像.JPG

   東京・御茶ノ水にある湯島聖堂に行ってきました。湯島聖堂とは江戸時代に建てられた儒学の学問所です。中国の歴史の中で大きな影響力を持った孔子を祀る大成殿(孔子廟)があり、世界一大きい孔子像があることでも知られています。

 

 

   建物内は孔子やその弟子を描いたものが展示され、儒教の歴史を学ぶことができます。この見学で儒教に触れることができ、新入生には中国の思想に興味を持つ良いきっかけになったと思います。施設の方々、ありがとうございました。

 

②記念撮影.JPG

                                                                                                                                                                                   大成殿の前で記念撮影をさせて頂きました。

 

 

 

 

 次は、聖橋を渡ってすぐ、ニコライ堂へ向かいました。

 

          東京復活大聖堂(通称ニコライ堂)

    当日は雨の予報でしたが、なんとか持ち越し、順調にニコライ堂へと向かうことができました。

③八端十字架.JPGのサムネイル画像   ニコライ堂は正式名を東京復活大聖堂といい、正教会の教会です。正教会とは11世紀にカトリックと別れたキリスト教の一つです。ビザンチン様式というドームのある教会とともに、まず眼に飛び込んでくるのが不思議な十字架。多くの1年生はここですでに頭にハテナが浮かんだのではないでしょうか。八端十字架といい、一般的によく見かける十字架にもう二本多くの線がはいります。ニコライ堂など多くのスラヴ系教会はこのような十字架を掲げるそうです。

   さて、教会内は聖人達の描かれたステンドグラスやシャンデリア、正面には金や銀などの装飾にイコンなど、全体として華やかな印象を受けました。教会についての解説は司祭の方がして下さいました。立ち聞きでしたが1年生も皆、真剣な面持ちで司祭の言葉に聞き入っていました。説明は正教会、ニコライ堂にとどまらず、宗教とは何かという問いへの一端をも示して下さっていたように思います。その一つとして社会学者などからはカトリックなど他との違いをよく聞かれるそうですが、当事者からすれば他との違いなどあまり意識していないとのことです。本来は、自らと信仰対象だけ、なのでしょう。宗教が文献上のことだけではなく、リアルタイムのものなのだと改めて感じるお話でした。また教会では、聖ニコライの遺骨の一部が安置されているというお話を聞いたり、他の信者の方がイコンに接吻している姿を目の当たりにするなど、我々が普段接することの少ない文化にもふれることができました。

  今後、宗教をどのようにとらえ、理解していくか。その全体の輪郭を形作るためのピースを1つ、このコミュニケーションガイダンスで得ることができたと思います。それは一年生の皆さんにとっても同じだろうと思います。また、ニコライ堂以外でも一年生の皆さんとは楽しく同行させていただきました。この縁を大切にしていきたいと思います。

 東京メトロ千代田線に乗り、代々木上原駅で下車し、駅を出たすぐそこに明治神宮はあります。

 

          明治神宮

④鎮守の森.JPG

   何よりも印象的だったのは、森です。この森は、365種類約10万本もの樹木からなります。鎮守の森です。このことは、寺田先生の授業 宗教文化論 で知りました。

 

 

 

 

    当日は暖かく、半袖で過ごす人もいました。そんな中、この森には爽やかな風が吹き、何か不思議な力さえ感じられるような気がしました。それまでに溜まっていた疲れもどこかへ吹き飛んで行ってしまうようでした。鎮守の森の力を肌で感じることができて嬉しかったです。

⑤記念撮影.JPG

    ここでも、本殿の前で記念撮影をさせて頂きました。次は、代々木上原の東京ジャーミーです。

 

          東京ジャーミー

 最後に、代々木上原にある東京ジャーミーを見学しました。東京ジャーミーはオスマントルコ様式と現代建築の特徴を持ち合わせたイスラームのモスクです。また、現在の東京ジャーミーはイスラームやトルコ文化を紹介する「トルコ文化センター」が併設された建物になっています。モスクでは一日に5回の礼拝が行われています。訪れた日が金曜日ということもあり、

⑥解説.JPG

今回は解説の他に金曜礼拝の様子も見学させて頂くことができました。残念ながら時間の都合もあり礼拝の様子を全て見ることはできなかったのですが、礼拝というものの雰囲気を間近に感じることができました。

 

 

 

                   

                                                      施設の方の解説に傾聴しています。

 

   礼拝の様子もすごいのですが、何といっても東京ジャーミーの見どころは言葉が出なくなるような美しさのモスクです。モスクの中には、カリグラフィーやステンドグラスなどの素晴らしい装飾が施されています。一般公開もしているようなので、一度行ってみることをお勧めします!

⑧ジャーミー2.JPG

⑦ジャーミー1.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   




 今回この施設に訪れたことで、礼拝の様子やイスラム教の話、モスクの美しさなど1度で多くのものを得ることができました。これをきっかけにイスラム教に興味を持つ1年生もいるのではないでしょうか。

 

文責 哲学・宗教文化コース2年 中込健太

渡邉龍彦

塚越明香

藤枝愛美香

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 本文中にもありましたが、当日は午後から降水確率が上がり、雨が降るという予報でした。事実、我々が西巣鴨に帰ってきた際、路面は雨で濡れていました。にも関わらず明治神宮に詣でていた時間帯、天気は快晴で暑いほどでした。今年の新入生は天気に歓迎されている、そう感じました。

 今年は幸先の良いスタートを切ることができました。皆さんには是非キャンパスライフをエンジョイして頂きたいと思います。

 新入生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。これからよろしくお願い致します。

文責 人文学科副手 齊藤 孝祐

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