学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

哲学・宗教文化コース

学部宗教学ゼミ合宿

9月2~5日にかけて寺田ゼミは、草津で合宿を行いました。

今回は、学部3年生の相澤未来さんと下竹和美さんにレポートしてもらいます。

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    こんにちは哲学・宗教文化コース3年の相澤です。9月2日から5日の3日間寺田ゼミのゼミ合宿で草津に行ってきました。寺田先生、3・4年生のゼミ生に加え、院生の先輩も参加してくれました。

我々3年生は、「温泉」「草津」に関係するテーマでの発表が課題でした。3年生5人の発表の内容を簡単に紹介したいと思います。

 

    一人目の甲斐さんは、全国の温泉地の人気ランキングと、その特徴を調べてきてくれました。それぞれお湯の成分の違いや、温泉地の景観の違いが分かり、<温泉>に俄然、興味が湧きました。色んな所に行ってみたくなるような発表でした。また草津の伝統的な入浴方法の「時間湯」について、オリジナルの4コマ漫画を描いてきてくれて、わかりやすく説明をしてくれました。

    2人目の相澤は、江戸時代までの伝統的な湯治から、近代的な温泉に変わる明治時代について発表しました。ヨーロッパと日本の混浴の歴史と、日本では、明治時代に混浴を禁止するようになった経緯を紹介しました。近代化が進み、医療がヨーロッパから入り、伝統的な湯治はほとんどなくなりました。また資本主義経済の発展により温泉は保養の地、温泉リゾートへと姿を変えました。 

 3人目の久保田さんは、古代・中世以来の日本の温泉の歴史や、湯治の文化、温泉番付表について調べてきてくれました。温泉番付表とは、江戸時代から明治にかけて板行されたもので、相撲の番付になぞらえて東西にわけ、格付けした一覧表の事です。板によって、異なりますが、大関(当時は最高位が大関)は草津温泉と兵庫県の有馬温泉が挙げられることが多かったようです。

    4人目の大塚さんは、ハンセン病患者によって作られた湯ノ沢集落の成立から崩壊までを紹介してくれました。明治初年の草津温泉の入湯者は年間延べ1万人で、その3分の1がらい病患者でした。湯ノ沢集落は、明治以降に増えた保養や慰安を目的とする一般浴客との住み分けから明治20年代につくられました。昭和5年に人口が最も多くなり、草津の町制に組み入れられ、湯ノ沢は独立した集落として運営されていました。しかし明治40年の「癩予防ニ関スル件」や昭和6年の「癩予防法」の策定により、ハンセン病患者への差別と隔離が進み、患者保養所がつくられたことで湯ノ沢集落は昭和17年に解散しました。

 

     最後の奥田さんは、「草津検定」と称するクイズを作ってきてくれました。草津温泉の神話・伝説から温泉の成分やなど、様々な分野にまたがる問題で、みんなを楽しませてくれました。

    Q日本武尊が、東国征伐の帰途、大和へ帰る途中、信濃を超えようとするとき、あるものを流した。それが草津の湯になったという伝説があるがそれはなにか。

a.飲み水 b.涎 c.

(答えは記事の最後に)

学習 1.jpg

     発表が終わった後は観光をしました。浴衣姿で湯畑をみたり温泉につかったりとても楽しかったです。発表で紹介された温泉につかったり、勉強をしたあとに入る温泉はまた一味違った楽しみがありました。

浴衣 2.jpg

    発表を聞いたり、観光をしたり、みんなとたくさん話したりとても充実した3日間でした。最後になりましたが、このような機会を与えてくださった寺田先生、素晴らしい発表を聞かせていただいた先輩方に感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。これからもさらに勉強に励み、ゼミのメンバーでお互い高めあえたらいいなと思います。

(Qの答え…c.涙)

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ゼミ合宿の発表のタイトルを紹介します。

2日目と3日目に私たち4年生と修士1年の先輩方が発表を行いました。

 

朝食後、9時から発表が始まりました。

午前中に3人、昼食をはさんで3人、翌朝のチェックアウト後に1人という、ゆったりした流れの中で、学生同士が意見を出し合う刺激的な時間を過ごすことができました。

(前日の3年生の発表が素晴らしかったので私たち4年生はとてもプレッシャーでした!笑)

 

発表テーマは次の通りです。

・幕末期の新宗教

・新宗教における女性観

・日本における戦没者追悼

・イスラームの政教問題

・ニソの杜

・弔辞にあらわれる宗教観

・沖縄生まれの新宗教

 

質問や意見をし合うことで、研究の課題や異なる視点も見つかり、秋学期のゼミもいい緊張感で迎えられるのではと思います!

特に4年生は卒論を試行錯誤しながら進めていく中で、今回のゼミ合宿ではそれぞれに明確な課題が見つかりました。

2日目は残念ながら雨が降ってしまい、外の温泉に入ることはできなかったのですが、夕食後の集まりでは学業・研究に対する思いや、最近の出来事等を話し合い、お互いの距離がより近づき、笑い声が絶えませんでした。

浴衣 1.jpg

先生、合宿メンバーの皆様!お疲れ様です。ありがとうございました。

 

 

哲学・宗教文化コース3年 相澤未来

哲学・宗教文化コース4年 下竹和美

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