学部・大学院FACULTY TAISHO
哲学・宗教文化コース
学部宗教学 築地フィールドワーク
こんにちは、哲学・宗教文化コース3年生の大塚です。
寒い日が続く中、梅の花がちらほらと咲く時期になってきました。今回は2月17日(火曜日)に行われた研修の様子をご紹介します。4年生が卒業を迎えるにあたり、今のゼミのメンバーとしては最後の行事となりました。研修には寺田先生と共に3年生、4年生、そして院生の方々も参加して下さいました。
今回見学した場所は次の通りです。
・築地市場
・魚河岸水神社
・波除稲荷神社
・中央区立郷土天文館「タイムドーム明石」
・築地本願寺
朝9時に雪が舞う中、築地市場駅に集合して築地の「魚がし横丁」を中心に歩いてまわりました。魚がし横丁は築地市場の場内にあり、たくさんの飲食店や商店が並んでいます。平日で悪天候にもかかわらず多くの観光客がいて、築地ならではの活気を体験することができました。
魚河岸水神社は魚河岸横丁のすぐ傍にある神社で、築地魚市場の守護神として大切に守られている神社です。境内には「旗山」と書かれた碑があります。これは、築地が”あるもの”の発祥の地であるため、記念に置かれたものなのですが、皆さんは知っていますか?
正解は、海軍発祥の地なのです!他にも蘭学や電信、靴製造などなど、挙げきれないくらい多くの発祥が築地にはあります。現代に続く文化の源流を間近で見ることができました。
波除稲荷神社は「災難を除き、波を乗り切る」波除稲荷として崇敬される神社です。境内には活魚塚、鮟鱇(あんこう)塚、海老塚、すし塚、玉子塚と多くの塚が置かれています。
築地ではたくさんの魚や玉子が必要であり、それを生業としています。その恵みに感謝し慰めるために建てられました。
普段忘れがちな自然の恵みやそれらを提供してくださる 方々への感謝の気持ちを思い起こさせてくれる場所でした。
中央区立郷土文学館「タイムドーム明石」は中央区保健所等複合施設6階にある資料館です。常設展示室では中央区の歴史に関して7つのテーマに分けて展示しています。江戸時代から現代にいたるまでの大変貴重な資料を見ることができました。私が面白いと感じたのは佃島白魚漁の模型です。今では無くなってしまった産業の様子を思い起こさせてくれました。
築地本願寺は浄土真宗本願寺派(京都西本願寺)の別院で、(伊東忠太の建築で有名な)現本堂は関東大震災に伴う火災により焼失し、1934年に建てなおされました。外観は古代インド仏教様式が取入れ、本堂内にはパイプオルガンが設置されていました。一見するとお寺とは思えない不思議な建物です。私たちが見学したときは、ちょうど結婚式が行われるところでした! 偶然の参列者となったのですが、西洋文化と仏教の調和を感じることができました。
今回は築地を中心に見学して回りましたが、観光地として有名でも意外と知らない一面について多くのことを学ぶことができました。
4年生の皆様、1年間大変お世話になりました。後輩がこれから入ってきますが、私たちも気を引き締めてゼミを盛り上げていきたいと思っています!また、引率してくださった寺田先生、ありがとうございました。
文責 大塚美穂