学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

哲学・宗教文化コース

哲学・宗教文化コースゼミ合宿(司馬ゼミ)

 暑い夏が終わり、最近では肌寒い日が目立つようになりました。もう秋ですね。

 さて、秋といえば皆さんはどんな秋を思い浮かべるでしょうか。スポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋…もちろん忘れてはいけないのが勉強の秋です。

 私たち西洋哲学ゼミは、9月1日~3日にかけて、新潟県越後湯沢まで合宿にいって来ました。

 夏と冬のシーズンの間に訪れた町はどこかさびしく、それでいて風情があって、せわしない東京とはうってかわって落ち着いたいい雰囲気でした。

 ホテルの温泉は気持ちよく、夕食のお刺身やなべ料理はとてもおいしかったです。

 

 今回の合宿では1日目は院生と学部3年生の発表、2日目は前日の続きで学部3年生の発表、3日目は学部4年生の発表という日程で進めていきました。


西哲合宿                       発表の様子


 4年生と3年生の発表の題目 (一部) は以下の通りです。

4年生】

カント哲学の概要
『過去と現在における「私」の同一性』
現代の日本人はどのように芸術の美と向き合うべきか ―ラスキンの芸術論から― (序論)
他を殺すことの自己への影響 ―ニーチェの『権力への意志』を中心として― (序論と一章)
前期レヴィナスの全体主義批判について―『実存から実存者へ』のハイデガー批判を通して―
など

3年生】

死すべきものと生まれ出づるもの ―『死と誕生:ハイデガー・九鬼修造・アーレント』考察―
<自分>についての論考~永井氏による独我論的観点にそって~
人の行動から見る判断保留 (エポケー)
ゲシュタルト理論と心身同一~メルロ=ポンティの『行動の構造』を読んで~
キルケゴールにおける『死に至る病』についての一考察
ギルバートライル「機械の中の幽霊のドグマ」
マルクスの哲学「資本論」を読む
マーサ・ヌスバウムのコスモポリタリズム
シモーヌ・ヴェイユ~神を待ち望むこと~

 

 発表は一人30分 (発表20分+質疑応答10分) の持ち時間で行いました。学生や先生方からの質問に答え、時には全体で熱く議論することで、3年生にとっては卒論を書くための大きな糧に、4年生にとっては卒論のテーマを固めるための時間になりました。自分の分野に関してだけでなく、深く理解を掘り下げていけるとても充実した時間でした。

 

 今回は2年生の参加者もありました。

 来年度は今回の合宿で得た経験をもとに、よりよい発表ができるように頑張っていきたいと思いました。


2西哲合宿                        集合写真



                                           文責 大関 一誠

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