学部・大学院FACULTY TAISHO
哲学・宗教文化コース
コミュニケーションガイダンスが行われました
哲学・宗教文化コースは、44名の新入生と1名の編入生を迎えることとなり、4月5日、コミュニケーションガイダンスを実施しました。湯島聖堂、ニコライ堂、東京ジャーミーという三つの施設を見学し、儒教・正教会・イスラームの宗教文化に触れるとともに引率の教員や上級生、そして同級生との親睦を深めました。
湯島聖堂は、徳川綱吉の手によって建立された孔子廟であり、後に昌平坂学問所として江戸時代の学問の中心となったことで知られています。また、世界一大きな孔子像があることでも有名です。
聖堂の中には、孔子尊像及び四配像が祀られており、儒教の歴史に思いを馳せることができます。
東京復活大聖堂(ニコライ堂)は、正教会の教会です。
キリスト教は、東ローマ帝国(ビザンチン)の正教会と西ローマ帝国のカトリック教会に二分された歴史があり、正教会は、ロシアをはじめとしたスラブ諸国で大きく発展を遂げました。
ニコライ堂内では、ビザンチン様式のドーム型の教会をはじめ、ステンドグラスやイコンなど、様々な宗教的アイコンが見られ、荘厳な印象を受けます。
教会内では、対中司祭が正教会の歴史や教義などを解説してくださいました。その後、質疑応答の時間が設けられ、上級生、新入生ともに質問をし、さらに学びを深めることができました。
東京ジャーミーでは、イスラームの歴史と、現代社会におけるイスラームをとりまく環境の変化について下山さんからお話をお伺いしました。加えて、東京ジャーミー建立の経緯を、世界的な歴史の流れに位置付けて説明していただきました。
その後、礼拝堂の見学をさせていただきました。そして、トルコのブルーモスクを模した造りになっている東京ジャーミーの美しいカリグラフィーやステンドグラスなどの装飾の解説をしていただき、その背景にある宗教的な意義付けを学ぶことができました。
新入生がこれから学びを進めていく上で、今回のコミュニケーションガイダンスは、非常に良い刺激となったと思います。また、今後4年間共に勉学に励む仲間とも打ち解ける良い機会だったのではないでしょうか。
新入生の皆さんの哲学・宗教文化コースでの学びが良いものとなり、実りある4年間を過ごすことができるよう祈念していますし、サポートしていくことをお約束します。
哲学・宗教文化コースの教職員一同は、皆さんを心より歓迎しています。
(文責 人文学科副手)