大正大学大学院文学研究科国文学専攻の修了生の活躍をお届けします。今回の記事は、修了生の活躍を応援すると共に、在校生の皆さんや大学院の志願者の皆さんが大学院国文学専攻を修了した後、いわゆる「出口」のイメージを持つための企画です。ぜひ参考にしてください。
今回は、梅澤亜由美先生の紹介によって、修了生の草木さんをご紹介します。草木さんには、以前に大学院在学中にインタビュー記事(こちら)にもご協力いただいたことがあります。良かったらあわせてご参照ください。
日本文学科、および国文学専攻では、この8月から、「おうだい子ども日本語教室」を開催しています。教室では、学科教員、学生有志が協力して、巣鴨近隣に在住する外国につながる子どもたちに、日本語支援、教科学習支援を行っています。
この教室を開催するのになくてはならない存在が、本専攻の博士後期課程を2021年度に修了した草木美智子さんです。現在は法政大学グローバル教育センター専任講師として、留学生の日本語教育を担当されていますので、ここからは草木先生と呼びたいと思います。本務校では留学生の「川柳コンテスト」を企画するなど、意欲的な授業を展開されています。その試みの内容は、法政大学グローバル教育センター紀要にも掲載されています。(草木美智子・河内彩香「「JLP川柳コンテスト」実践報告」『多文化社会と言語教育』第2号、2022年3月)。
草木先生の日本語教育の経歴は長く、教室立ち上げの段階から、大きな役割を果たしてくれました。教室がスタートした現在は、実際の日本語指導はもちろん、教材の選定や教える側の学生たちへのアドバイス、そして各回の振り返りデータの管理まで、幅広い活躍で教室運営の柱となってくれています。
このように日本語教育分野で活躍している草木先生ですが、専門は栗木京子という現代歌人の研究で、2021年3月には、『栗木京子研究』で博士(文学)の学位も取得しています。こちらの面での活躍もすばらしく、最近では2022年2月刊行の『解釈』(1、2月号)に、「栗木京子短歌における「社会詠」と国際社会―2020年『塔』詠出歌を手がかりとして―」を発表しています。また、11月には短歌総合雑誌に評論が掲載される予定です。
本専攻を巣立った修了生が立派な教員となり、また協力してこういった取り組みができることを、専攻教員一同、大変うれしく思っています。草木先生の今後ますますの活躍が楽しみです。
以上、梅澤先生による、修了生のご紹介でした。
国文学専攻では、今後も修了生の活躍をお届けしていきたいと考えています。修了生の皆さんからの情報提供もお待ちしています。引き続きよろしくお願いします。
日本文学科の公式Twitterでも、大学院関連の記事を紹介することがありますので、あわせてご覧ください。
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