公開講座:スーパービジョン演習・実践分析研究「ストレングスモデルとコミュニティソーシャルワークの理論と実際」
早稲田大学人間科学学術院教授の田中英樹先生より、ゲストスピーカーとしての講義をいただき、その後参加者によるディスカッションを行いました。
ストレングスモデルは、アメリカのカンザス大学の研究者チームが1980年代に開発した、地域での精神障害者支援への理論と方法です。今回の講義では、この考え方や実践が、若き日の田中先生の実践事例として紹介されたことは興味深いことでした。地域での精神障害者への支援を治療モデルでなく、リカバリーモデルで実践する際、意欲的な実践者は国を超えて同様の視点や方法を活用していたことは、新たな発見でした。
当日は、現役の大学院生の他、本学大学院修了の実践や研究者、豊島区民社会福祉協議会の職員等、多くの方が参加され、ストレングスモデル活用の可能性と地域での適用を改めて考える機会ともなりました。
田中英樹先生の若き日の実践は、C・ラップとR・ゴスチャ著、田中英樹監訳「ストレングスモデル第3版」(金剛出版2014)において、C・ラップ氏が紹介しているそうです。こちらも合わせてご覧ください。
(文責:神山裕美)