大学紹介ABOUT TAISHO
教員養成について
1.教員養成の目標及び当該目標を達成するための計画に関すること
本学は、大正15年に日本で唯一の仏教綜合大学をめざして設立された大学です。伝統宗派である天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、浄土宗の四宗団をその設立母体として教育・研究活動を展開し、多くの人材を社会へと送り出してきました。本学は建学の理念として、大乗仏教の根本精神である「智慧と慈悲の実践」を掲げています。
この精神に基づき、調和的な全人格陶冶を目指す全人教育を通して、人間を総合的に理解し広く社会に貢献できる人材を養成することが本学の基本理念であり、「人間探究大学」を標榜する所以でもあります。平成21年3月には建学の理念に基づく教育ビジョン「4つの人となる」(慈悲・中道・自灯明・共生)を以下の通り定め、人類の福祉に貢献する人材の養成に取り組んできました。
「4つの人となる」

教員養成については、専門学校令(明治36年)に基づく宗教大学の伝統もあり、大学設立時より専門部高等師範科が設置されていました。戦前は国語、漢文、歴史、英語、修身等の、また戦後も国語、社会(地理歴史、公民)、英語、福祉、宗教、書道等の中等教育の教員を多数輩出してきましたが、教員養成はとりもなおさず、「人間探究大学」たる本学の基本理念を実現するための一つの在り方そのものである、と本学では考えています。
今日のような殺伐とした時代にこそ、「智慧と慈悲の実践」を眼目とする仏教精神のもと、即ち「4つのひととなる」の教育ビジョンのもとで各学科・コースの専門教育を受けた教員が必要とされているという信念のもと、日々教員養成の教育指導を行ってきました。
各学科・コースで取得できる教育職員免許状は以下のとおりです。各学科等で開設されている授業科目を体系的に学習し、一部の教科に関する科目を補い、教職に関する科目を総合的に履修することで、その学科に相応しい中学校・高等学校の教員免許状を取得できるだけの学修を重ねていると考えています。
本学で取得できる教育職員免許状一覧(2020年度現在)
学部
学科 | 日本文学科 | 人文学科 | 歴史学科 | 仏教学科 | ||||||
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コース | - | 哲学・ 宗教 文化コース |
国際文化 コース |
日本史 コース |
東洋史 コース |
文化財・ 考古学コース |
仏教学 コース |
国際教養 コース |
宗教 コース |
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中学校 教諭1種 免許状 |
国語 | ◯ | ||||||||
英語 | ◯ | |||||||||
社会 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
宗教 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
高等学校 教諭1種 免許状 |
国語 | ◯ | ||||||||
英語 | ◯ | |||||||||
宗教 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
公民 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
地理歴史 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||
書道 | ◯ |
大学院
大学院教職課程 大学院(博士前期課程)では、各専攻ごとに専修免許状を取得することができます。ただしその基礎となる一種免許状を取得するための要件を満たしていることが条件となります。
〔専修免許状種類〕
仏教学 専攻 |
社会福祉学 専攻 |
臨床心理学 専攻 |
人間科学 専攻 |
宗教学 専攻 |
史学専攻 | 国文学 専攻 |
比較文化 専攻 |
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中学校 専修 |
宗教 | 社会 | 社会 | 宗教 | 社会 | 国語 | 英語 | |
高等学校 専修 |
宗教 | 公民 | 公民 | 公民 | 宗教 | 地理歴史 | 国語 | 英語 |
2.教員養成に係る組織・教員数、各教員が有する学位・業績及び授業科目に関すること
(1)各組織の概要
●教職支援センター及び教職支援センター運営委員会
目的 | 本学における教職課程登録者の支援と教員養成教育の整備・充実を図り、優秀な教員を輩出する |
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内容 |
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構成 | 顧問1名、センター長1名、副センター長1名、教育職員 若干名 【教職支援センター運営員会】 上記にあわせて、コーディネーター、教職に関する科目及び教科の指導法に関する科目の専任担当者、教務部長、教務課長、就職課長 |
●教職部会
目的 | 学則に規定する教職に関する科目を円滑に教授・運営する |
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内容 |
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構成 | 部会長1名、副部会長1名、教職課程における必修科目を担当する専任教員 |
●豊島区教育委員会「としま教育ネットワーク事業」
目的 | 大学が派遣する学生が、豊島区内の実施校において教育活動を行う |
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内容 |
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構成 | 豊島区教育委員会、大正大学 巣鴨北中学校、西巣鴨中学校、仰高小学校、清和小学校、朝日小学校、西巣鴨小学校、駒込小学校 |
(2)教員養成に係る教員
Ⅰ:教職に関する科目(2020年度以降)
教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想 | 教育基礎論 | 滝沢 和彦 |
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教職の意義及び教員の役割・職務内容 (チーム学校運営への対応を含む。) |
現代教職論 | 坪井 龍太 中元 順一 |
教育に関する社会的、制度的又は経営的事項 (学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。) |
教育制度論 | 滝沢 和彦 |
幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程 | 学習・発達論 | 常深 浩平 |
特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解 | 特別支援教育論 | 玉井 邦夫 |
教育課程の意義及び編成の方法 (カリキュラム・マネジメントを含む。) |
教育課程論Ⅰ | 滝沢 和彦 |
教育課程論Ⅱ | ||
道徳の理論及び指導法 | 道徳教育の指導法 | 坪井 龍太 小林 幹夫 |
総合的な学習の時間の指導法 | 総合的な学習の時間及び特別活動の指導法 | 坪井 龍太 中元 順一 |
特別活動の指導法 | ||
教育の方法及び技術 (情報機器及び教材の活用を含む。) |
教育方法論 | 稲井 達也 |
生徒指導の理論及び方法 | 生徒・進路指導論 | 近藤 昭一 三浦 巧也 |
進路指導及びキャリア教育の理論及び方法 | ||
教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む。)の理論及び方法 | 教育相談 | 山本 渉 |
各教科の指導法 社会 | 社会・地歴科教育法Ⅰ | 佐々木 倫朗 |
社会・地歴科教育法Ⅱ | ||
社会・公民科教育法Ⅰ | 吉田 俊弘 | |
社会・公民科教育法Ⅱ | ||
各教科の指導法 宗教 | 宗教科教育法Ⅰ | 村上 興匡 |
宗教科教育法Ⅱ | ||
宗教科教育法Ⅲ | ||
宗教科教育法Ⅳ | ||
各教科の指導法 国語 | 国語科教育法Ⅰ | 山内 洋 渡辺 麻里子 |
国語科教育法Ⅱ | ||
国語科教育法Ⅲ | ||
国語科教育法Ⅳ | ||
各教科の指導法 地理歴史 | 社会・地歴科教育法Ⅰ | 佐々木 倫朗 |
社会・地歴科教育法Ⅱ | ||
各教科の指導法 英語 | 英語科教育法Ⅰ | 西蔭 浩子 行森 まさみ |
英語科教育法Ⅱ | ||
英語科教育法Ⅲ | ||
英語科教育法Ⅳ | ||
各教科の指導法 書道 | 書道科教育法Ⅰ | 大屋 正順 |
書道科教育法Ⅱ | ||
大学が独自に設定する科目 | 教育・現場体験 | 滝沢 和彦 |
スクールソーシャルワーク論 | 天野 敬子 | |
教育実習 | 教育実習A(中) | 滝沢 和彦 坪井 龍太 |
教育実習B(高) | ||
教職実践演習 | 教職実践演習(中・高) | 滝沢 和彦 坪井 龍太 |
※教員業績等については教員名より閲覧ができます。(本学専任教員のみ)
Ⅱ:66条の6に定める科目
日本国憲法 | 原 俊之 |
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体育・自然の探究C | 内田 英二 |
外国語 | |
基礎技法C |
Ⅲ:教科に関する科目
T-po ログイン画面(シラバス検索) | ゲストユーザーから検索 |
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教員データベース | 検索画面 |
4.卒業者の教員免許状の取得、卒業後の教員採用状況に関すること
5.教員養成に係る教育の質向上の取組に関すること
(1)入念なガイダンスの実施
教職に関する科目の支流は1年次秋学期から始まりますが、教員養成の現状と制度について十分な理解の上で教職課程を履修してもらうため、入学時から各種ガイダンスを、また各学年次に教職課程履修者全員対象のガイダンスを実施しています。
- ・新入生教職課程ガイダンス(新入生ガイダンス期間又は4月中に実施)
- ・年度初めの教職課程ガイダンス(2年次、3年次、4年次)
- ・教育実習直前ガイダンス
- ・介護等体験ガイダンス(2年次)、介護等体験直前ガイダンス(3年次)
- ・教員免許状一括申請ガイダンス(4年次に2回)
(2)個別面談・個別指導の機会の充実
個々の学生の履修状況の確認や学修指導、進路相談のために多様な個別面談・個別指導の機会を設けています。
- ・教職部会教員による全員対象の個別面談(2年次、3年次)
- ・教職部会教員、学科ゼミ担当教員による教育実習終了者への個別面談(4年次)
- ・公立学校管理職経験者による個別相談(教職支援センター)
(3)教採受験者への指導
教採受験希望者を対象に、下記の事業を展開しています。
- ・教科専門特別講座の実施(1年次、2年次、3年次、4年次)
- ・教採模試及びフォローアップ講座の実施(2年次、3年次、4年次)
- ・教採論作文指導、面接指導
- ・教採1次合格者への面接・論作文指導
(4)恒常的な教職課程履修支援
年間を通して、下記の事業を展開しています。
- ・教採受験資料、過去問等の収集、閲覧
- ・教職支援センター、模擬授業実習室の開放
- ・教職支援センターメルマガの配信(月2回)
- ・教職支援センター運営委員会、教職部会の定期開催
- ・TSRセルフマネジメントシート(教職課程版自己点検・評価)の作成
(5)豊富な現場体験学習(学校支援ボランティア)の機会の提供
豊島区とはじめとする近隣小中学校における現場体験学習の機会を確保しています。
- ・現場体験学習ガイダンス、事前指導の実施
- ・現場体験学習報告書の管理、個別指導・学校訪問(連絡調整)の実施
- ・教育委員会からの情報収集、教委主催説明会等への出席
- ・『大正大学における連携事業報告書』の刊行
(6)その他
- ・学生による自主的活動(教職サークル)の支援、指導
- ・『教職支援センター年報』の刊行
- ・教職鴨台会(同窓会)の開催、名簿管理
- ・SNS等を活用したグループによる教職鴨台会会員への情報提供