大学紹介

ABOUT TAISHO

最新ニュース

平成29年 年頭のご挨拶 (学長 大塚伸夫)

n_otsuka_300-300


平成29年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 

大正大学は昨年、西巣鴨の地に創設されてより創立90周年を迎えました。この慶事を祝して、本学では5月と11月に創立90周年記念行事を開催させていただきました。その際には多くの関係各位のご参加をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。本学がこうして90年もの長き伝統を積み重ねてこられたのも、ひとえに建学の理念「智慧と慈悲の実践」のもとに協働して本学を支えてこられた多くの方々のお力添えの賜物と深く感謝いたします


本学では、昨年4月より地域創生という日本の次世代を担う人材を育成しようと新学部〈地域創生学部〉を開設して新たな試みに挑戦しています。また、人間学部より人間科学科と臨床心理学科を独立させて、新たに〈心理社会学部〉を設立いたしました。これによって、本学は地域創生学部・心理社会学部・人間学部・文学部・表現学部・仏教学部の6学部の体制となりました。さらには3号館・5号館・7号館・15号館も建立して教育環境を整えてまいりました。ぜひとも一新したキャンパスにご来校下さるようお願い申し上げます。


さて、新年を迎えてご報告させていただきたいことは、学長ガバナンスのもとに立案した平成28年度重点施策が順調に進捗していることでございます。概略は以下のごとくです。

 

①志願者募集体制・入学試験の改革 

学長に就任して以来、これまで入試部が行っていた受験生向けの広報と、学長室が行っていた社会全般向けの広報を学長室に一元化して広報活動を展開してきました。また高大連携フォーラム・高大接続システム改革研究会・入試改革会議などを開催して、本学における入試改革も同時進行で推進しています。お陰さまをもちまして、10月・11月入試の志願者数が昨年度における同時期の入試実績より21%増えて順調に推移しています。


②カリキュラム改革 

本学では類カリキュラムの改編を機に、昨年より類(教養分野)・類(専門分野)・類(各種資格分野)の各科目群を有機的に連携できるよう改善をはかってまいりました。この改革の目的は、学生による学びのセルフマネジメントを支援することにあります。学生の皆さんが自分の目標に応じて多様な科目を選択できるようカリキュラム連携を構築しているところです。またこれとは別に、やる気のある学生はもちろんのこと、学修意欲をなくした学生にもチャレンジしてもらうため、学部学科をこえて学びの幅を広げることのできる学部学科横断型の「チャレンジプログラム」を準備しています。これによって学生の皆さんは、学部学科をこえた学生同士のふれ合いや学びを体験できることになります。詳しくは本学のホームページをご覧下さい。


③学生サービスの充実 

この目的は、大学構内で学生の居場所を拡充し、学生サービスを充実させることを目指しています。食堂の座席数を拡充することから始め、日替わりのキッチンカーを導入したり、5号館・7号館・10号館に新たに100席ほどの食事スペースを設置して、TSR総合調査で不満の声があった昼食や空き時間での居場所がないという問題を多少なりとも改善いたしました。


④就職支援の強化

これまでの学生への就職支援に関しては、キャリアアップ講座・資格講座・就職対策講座を開設して、教職員が一丸となって取り組んでまいりました。その甲斐あって、昨年度は93.7%の就職率をあげました。今年度はとくに公務員試験対策の強化を中心に、トップ層の就職意識の向上と外部評価の向上を目指して就職支援を展開していますが、お陰さまをもちまして125日付けの内定率が81.4%で、昨年度における同時期よりわずかではありますが上昇しています。


⑤大学院の抜本的改革案の策定

大学院改革については、修士課程から博士課程までの大学院5年間を通じて、体系的な教育課程の編成とコースワーク・論文指導・学位論文審査などが有機的なつながりを持ち、大学院生を学位授与へと導けるように、教育体制を一貫して見直した改善に努めています。また大学院生への研究支援として、印刷費や学会参加への交通費などを補助する制度を整備しましたし、学位論文審査体制の改善に向け、具体的な手順と規程の見直しを進めています。


⑥研究費獲得のための企画立案の推進

大学にとって教育とともに重要なものに研究があります。教員や研究員が研究活動に積極的に取り組める環境を整え、本学の特色ある専門的学術分野を通じて教育の内実を高め、社会に貢献することを目指しています。現在、外部資金獲得のための研修会を実施したり、「大正大学学術研究所」を立ち上げて研究者の研究支援を行う企画や、分野横断型(共同)研究等、研究の活性化を図る企画も準備しています。


⑦創立
90周年記念行事

ご挨拶の冒頭で申し上げましたとおり、本学では520日に90周年記念勧募に感謝する集いと、115日に創立90周年記念行事の一貫としてホームカミングデイを開催させていただきました。当日は「鴨台祭(文化祭)」や「すがも中山道菊まつり」も同時開催であったため、本学始まって以来の12千人を超える来場者がありました。今後、100周年に向けてより一層知名度のある大学にするため、同窓生組織の再構築を目指していきたいと考えています。


⑧ハラスメント防止 

本学では、修学と就労の両面において、安心安全なキャンパスライフ、平等かつ平穏な教育研究環境と労働環境の確保のために、リーフレットやバッジを作成配布して、学生・教員・職員のハラスメント防止意識の向上をはかるよう啓蒙活動を展開しています。

 

これら重点施策の他にも、本学で取り組んでいるのが改革改善に欠かせない自己評価・自己点検のTSRマネジメントです。現在、大学全体版・学部学科版・大学院版におけるマネジメントシートを作成して、PDCAサイクルを実働させているところです。皆さまにおかれましては、以上のご報告いたしました主な取り組みを通じて、大正大学が大きく変革していく姿にぜひご注目いただきたいと存じます。

最後に、本年が皆さまにとってより良き一年となりますことを心よりご祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。


平成29年元旦
大正大学学長 大塚伸夫

 

 

GO TOP