大学紹介ABOUT TAISHO
最新ニュース
大正大学「3つのポリシー」の見直しと公表にあたって
1)3つのポリシー公表の義務化
平成28年3月31日付で学校教育法施行規則の一部を改正する省令の通知により、各大学は、当該大学、学部又は学科(大学院にあっては、当該大学院、研究科又は専攻)ごとに、その教育上の目的を踏まえて、卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー[DP])、教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー[CP])、入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー[AP])を、全体的な一貫性をもって定め、平成29年4月1日までに公表することが義務化されました。
既に本学においては平成21年3月に大学、学部、研究科、学科、研究科専攻の3つのポリシーを策定し、公表しております。しかしながら、今回の機会を「高大接続」の時代を睨んだ、「カリキュラムアセスメント」(よりよい教育課程の編成)の絶好の機会と捉え、あらためて「大学」・「学科」・「研究科専攻」のそれぞれで3つのポリシーの見直しを行うことに致しました。
2)見直し方針と課題
見直しにあたっては、本学のおかれている現状、とりわけ「現状の学生の姿」と「将来目標とする学生像」を二段階で捉えることから始め、その方法として「学生像調査」を実施することに致しました。
また同時に、本学の建学の精神である「智慧と慈悲の実践」や教育ビジョンである「4つの人となる」を、時代に即した最新の「教育方法」や「教育内容」を勘案した教育課程として編成すること。また、それを常に「評価」「改善」するための「アセスメント体制」にいかに結びつけるかということをともに大切な課題に据えました。
1.「3つのポリシー」作成における一貫性構築手法
大学・各学科・各研究科専攻の3つのポリシーの改正を進めるため、本学の教育開発推進センター顧問であり、大阪大学全学教育推進機構教育学習支援部准教授である佐藤浩章先生を講師にお迎えして、研修会「3つのポリシーに関する研修会」を平成28年11月1日に実施しました。
本研修会では「目指すべき人材像」とディプロマ・ポリシーの違い、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーそれぞれの特性や「学力の三要素」、「カリキュラム」との対応、「評価」についての詳細な解説が行われました。参加者は、それらチェックポイントに基づいて、各学部・各研究科・大学のポリシーの確認と意見交換を行いました。
2.「大正大学全学版」3つのポリシーの完成
11月1日の研修会を受けて、まず全学版の3つのポリシーの見直し作業を推進し、12月6日付の学長室会議及び常務理事会において、「大正大学の3つのポリシー」が承認されました。このことで本学の教育理念に基づく「3つのポリシーの一体的策定」は、その基礎が築かれたことになります。
「大正大学の3つのポリシー」についてはこちらをご覧ください。
3.「学科・研究科専攻」3つのポリシー作成作業
全学版の3つのポリシーの策定されたことにより、学科、研究科専攻には見直しのための指針や方向性を示した「見直しガイドライン」が提示されました。各学科・専攻はそれぞれの「学びの独自性」を担保しながらも、全学版ポリシーとの連動性を意識、学科内FDを繰り返しながら、見直しと作成に励みました。
また、前述のように3つのポリシーの見直しと並行して「各学科における学生像」、「目指すべき人材像」について各学科が検討を行いました。さらにはその結果をIR・EMセンターが分析しました。この「学生像調査」は平成30年10月に予定している学部・研究科の3つのポリシーのさらなる見直しや平成32年度以降のカリキュラム改訂の為の貴重な基礎資料となる予定です。
4.「学科・研究科専攻」3つのポリシーブラッシュアップ研修会
2月15日、学科・研究科専攻の3つのポリシーをより良いものにするため、各学科・研究科専攻から提出された3つのポリシーをもとにワークショップ形式での研修会を行いました。この研修会により、学科・研究科専攻の3つのポリシーがさらに望ましいものとなりました。
5.「各学科・研究科専攻」3つポリシーの完成
各学科・各研究科専攻の3つのポリシーは、研修会後、各学科・各研究科専攻において再検討、再提出され、平成29年3月22日の代議員会・大学院委員会で承認されました。
以上の過程を経て、大学、学科、研究科専攻の3つのポリシーを見直し、改正致しましたことをご報告申し上げます。
なお、策定された「大正大学3つのポリシー」と改訂版の各学科・研究科専攻のポリシーは以下の通りです。
学部 | 学科 |
---|---|
地域創生学部 | 地域創生学科 |
心理社会学部 | 人間科学科 |
臨床心理学科 | |
人間学部 | 教育人間学科 |
社会福祉学科 | |
人間環境学科 | |
文学部 | 日本文学科 |
人文学科 | |
歴史学科 | |
表現学部 | 表現文化学科 |
仏教学部 | 仏教学科 |
研究科 | 専攻 |
---|---|
仏教学研究科 | 仏教学専攻 |
人間学研究科 | 社会福祉学専攻 |
臨床心理学専攻 | |
人間科学専攻 | |
福祉・臨床心理学専攻 | |
文学研究科 | 宗教学専攻 |
史学専攻 | |
国文学専攻 | |
比較文化専攻 | |
4)終わりに―「どのような教育によって」「どのような学生に育てるか」を明確にし、それらを保証する仕組みを構築します!
もとより「3つのポリシー」の見直し、作成はそれじたいが究極の目的ではございません。
本学では今回の3つのポリシー見直しの機会を貴重な通過点とし、これからも「学びの質保証」のために、教育課程の改善を精力的に行ってまいります。受け入れた学生を「どのような教育によって」「どのような学生に育てるか」をより明確にし、それを保証する仕組み、PDCAサイクルを構築致します。それこそがわたしたちの究極の「ゴール」、「終わりなき目標」だと自覚しています。どうぞ、今後とも「大正大学の教育」にご期待くださいますようお願い申し上げます。