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【学生の活躍】波木銅さん(表現文化学科4年)が6月23日(水)、松本清張賞贈呈式に出席しました

日本文学振興会は6月23日、第28回松本清張賞の贈呈式を都内のホテルで行い、『万事快調(オール・グリーンズ)』(文芸春秋)で受賞した現役大学生の波木銅さん(表現文化学科4年)に賞状などが手渡されました。

茨城県の地方都市にある工業高校に通う3人の女子たちを主人公に、近年地方都市の現実を描いた疾走感あふれる文体の青春小説。他の作品にはない型破りな魅力を評価され、選考委員の満票で受賞作に決定しました。

この日は「第52回大宅壮一ノンフィクション賞」を『女帝 小池百合子』(文芸春秋)で受賞した作家、石井妙子さんへの贈呈式も行われた。


辻村深月選考委員のコメント(一部抜粋・編集)
「自分の個性を依存しない主人公の背景を、付け焼刃で調べたようなものではなく、単なる小道具としてでもなく、著者の中には最初からすべて自分の中に好きなものとしてあるものだろうと信じられる抜群のセンスがありました。
この3人(主人公)の情景を作るだけでも、それらを内包する現役大学生がデビューするところを見届けたい、もっと言えば、他の新人賞に取られたくないという気持ちになりました。」

波木銅さんのコメント(一部抜粋・編集)
この受賞というイベントは、例えば連続ドラマにおけるseason1の最終回なのだとみなしています。エンドロールが流れて、続きのseason2がこれから始まるわけです。
この波木銅というシリーズが打ち切られずに、長寿番組として君臨するためには、私自身の努力にかかっていると信じ、邁進していきます。ありがとうございました。」


会場には、波木さんが松本清張賞を意識するきっかけを作った、本学の額賀澪客員教授もお祝いに駆け付けました。

額賀澪客員教授よりお祝いの言葉
「波木さん、このたびは受賞おめでとうございます。
去年、授業で私がお話ししたことが、少しでも作品に役立っていたのならとても嬉しいです。
ここからが作家として荒波にもまれていく大変な旅路だと思うので、今後は同業者として、一緒に頑張っていきましょう。」

今回の受賞を機に、さらに素晴らしい作品を書いていただき、大いにご活躍されますことを祈念いたします。

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