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【お知らせ】第6回 首都圏中規模大学広報勉強会を開催しました

進学塾・予備校は
大学のどこに視線を向けているのか
~「塾広報」の可能性を考える〜

2024年3月18日

2024年3月6日(水)、『第6回 首都圏中規模大学広報勉強会(主催:大正大学/協賛:追手門学院大学・東洋学園大学・目白大学)』を開催しました。テーマは進学塾や予備校を対象とした「塾広報」。高校訪問をはじめ、高等学校を対象とした入試広報・学園広報は、どの大学も展開していますが、「塾広報」はまだ開拓不十分の分野。「エアポケット」に入っていたテーマで、各大学の関心も高く、26大学29人から参加申し込みがありました。塾・予備校は、大学に対して、どんな期待を寄せているのか。大学が塾広報を展開する際の要点などについて議論しました。

「伝えたい情報」ではなく「役立つ情報」の提供を

基調講演を行なったのは、追手門学院大学客員教授で「塾大連携」専門誌『ルートマップマガジン』編集長の西田浩史氏。塾業界の概要、大手予備校から個人塾・オンライン塾まで、塾の種別を確認した上で、先行して塾広報を展開し、受験生募集で成功している大学例などを紹介しました。
また、入試で複数の大学に合格した場合、どちらの大学進学を薦めるのかを塾長・校舎長・教室長からヒアリングした「大学ダブル合格調査」の有用性を解説。このほか、高校訪問とは異なる塾訪問の注意点や訪問先での会話のポイントなども提案しました。塾訪問の際は、「大学が伝えたい情報」よりも、塾運営で「役立つ情報」を持参しないと、基本的なコミュニケーションすら図れないといった実践的なノウハウも明かされました。

▲西田氏が全国300塾の塾長・校舎長・教室長からヒアリングしてまとめた独自の「大学ダブル合格調査」。大手予備校も全国模試データを使って、同種の調査を実施しているが、中小規模大学への志望動向を把握するには、精度が低く、地域に密着して受験指導を行う「塾」の方が良質のデータを得られるという。

 

各地の小さな進学塾も「年内入試」対応へシフト

第2部では、ファシリテーターの谷ノ内識大正大学客員教授、『ルートマップマガジン』の田嶋裕副編集長が加わって、パネルディスカッション形式で会場参加者から寄せられた質問に答えました。「年内入試」指導に対応している進学塾・予備校の割合や、塾訪問の際に優先すべきは本部か各地区の校舎か、といった大学広報担当者ならではの具体的な質問が寄せられ、冊子の取材活動や西田氏のフイールドワークで得られた知見などを踏まえた回答を行い、活発な質疑応答となりました。
進学塾・予備校関係者の特徴は、教科指導を得意としながら、大学の知識が乏しく進路指導を苦手としていること。それでいながら、塾生獲得のために大学情報を欲していることを確認し、だからこそ大学の「わかりやすい情報」を届けると、ニーズに合致し、良好な関係を築けることなどを提言しました。

▲進学塾・予備校が最も忙しい「夏期講習」「冬期講習」「直前講習」の期間の塾訪問は避ける必要があること。塾訪問でねらうべきは、13時すぎから15時前までの時間帯、といった情報提供もありました。

▲会場参加者からは多数の質問が寄せられ、「塾広報」に対する関心の高さが浮き彫りになりました。


—–どうもありがとうございました—–
中規模大学のネットワーク構築をめざした『首都圏中規模大学広報勉強会』。2年間、全6回の開催で、たくさんの大学の皆様と出会い、新たな関係を結ぶことができました。今回でいったん区切りとし、開催方式の見直しなども含め次のステップへと足を運んでいきたいと考えています。ご参加、ご協力いただき、あらためて感謝申しあげます。

■『首都圏中規模大学広報勉強会』に関するお問い合わせ
【事務局】アロー教育総合研究所 田嶋 裕
(Tel.03-3259-2851/kohobenkyokai@gmail.com)まで

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