学部・大学院FACULTY TAISHO
仏教学専攻
【仏教学・梵文学】平成28年度 仏教学・梵文学新入生発表会
仏教学・梵文学をご担当の先生方に加え、研究室のOBでもあり、現在は大正大学内の綜合仏教研究所で研究員として日夜研究に取り組まれている先生たちにもご参加いただきました。先生方も皆ご専門は多少なりとも違っているので、学生たちの「これがやりたい」「こんなことを知りたい」といった漠然とした興味や方向性に対し、数々の助言やテキストのご紹介をいただきました。
修士課程の場合、研究対象の年代や国・言語により幅を持たせつつ、卒論の成果を活かして更に取り組みたい、という学生もあれば、それまでとは全く違うものに挑む学生もいます。
たとえば大正大学仏教学科では学部の時に仏教漢文・サンスクリット語は必修科目として学ぶことになっています。同じく学部の授業として、上記以外のチベット語やパーリ語なども通年で開講しています。新たな言語の文字や文法の習得は一朝一夕では成らず、興味や意欲なしには難しいものですが決して損はしないので、新たなチャレンジもどんどんしていってほしいですね。
また、博士課程の新入生も2名おりますが、ドクターともなると、発表時間も質問時間も長いですし、レジュメの枚数も多く、資料などの付録も多いです。そして先生や先輩方の突っ込みも厳しいです。発表が済み、質疑の時間になると一次資料以外でもその選定の妥当性について指摘が入ったり、方向性に悩む学生にはインドも中国も日本も無くあらゆる知識や情報が飛び交います。このために仏教学・梵文学研究室では発表会で質疑の時間を十分にとれるように時間設定をしています。それでも先生たちは一回の質問で言いたいこと、教えたいことを言い切れないことがほとんどです。豊富な知識量と、学生の可能性を少しでも広げてあげたい教育者としての姿勢というものがそこには現れているのでしょう。そんなこんなで時間超過を免れないというのがツラいところです、、、
博士課程の学生は数年後に課程博士論文を執筆することを念頭に、それまで自身が取り組んできた研究により幅を持たせ、裾野を広げ、論文を複数書き、しかるべき研究会で発表し、学会誌に寄稿などをしていく必要があります。またこうした世界で論文を発表していくということは、自らの論に責任を持つことにほかなりません。