学部・大学院FACULTY TAISHO
宗教学専攻
大正大学宗教学会2012年度春期大会が開催されました
去る6月22日(金)に大正大学宗教学会2012年度春期大会を開催いたしました。当日は、会員・非会員含め60名を超える参加者にご来場いただきまして、盛大に開催されました。この場をお借りして感謝申し上げます。
今回は、「こころのケアと宗教」というテーマでシンポジウムを開催しました。発表者に東北大学実践宗教学寄付講座准教授の高橋原先生、上智大学グリーフケア研究所人材養成講座講師の大河内大博先生をお迎えし、臨床宗教師とスピリチュアルケア専門職の制度化・資格認定についてお話をいただきました。
高橋先生からは、臨床宗教師の紹介、制度化資格化への試み、臨床宗教師の必要性、養成方法、課題等の報告がありました。大河内先生からはスピリチュアルケア専門職の資格化の過程、認定プロセス、問題点等の報告があり、来年より本格的に始動するスピリチュアルケア専門職の現状と展望を明らかにしていただきました。
また、コメンテーターには本学人間学部長で臨床心理学科教授の伊藤直文先生をお迎えして、臨床心理士が持つ歴史や経験などから、臨床心理士の資格化の過程や、社会的責任、臨床宗教師やスピリチュアルケア専門職との協働についてコメントされ、資格化における長所短所の説明がありました。臨床心理士が行き当たる壁とそれらを突破する可能性への希望が述べられ、協働の可能性も大いにあることを示唆されました。
発表の後には、フロアからの質疑応答の時間が設けられ、諸資格への可能性や、資格化における可能性と弊害の有無などと活発な議論が交わされました。
シンポジウムの後には総会・懇親会が開催されました。ご登壇いただいた諸先生方からのご挨拶と共に、本学宗教学研究室のOBの方々からも一言いただき、現役の院生とOBの方々との親睦もより一層深まった親睦会と相成りました。
大正大学宗教学会2012年度秋期大会は、来年2月におこなう予定です。次回もご参加いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
開催にあたり星野英紀先生よりご挨拶をいただきました。
東北大学実践宗教学寄付講座准教授:高橋原先生
上智大学グリーフケア研究所人材養成講座講師:大河内大博先生
本学人間学部長・臨床心理学科教授:伊藤直文先生
OB代表として、山本聡さん・濱田靖彦さんにご挨拶をいただきました。
(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)
大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/