学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

宗教学専攻

「としまコミュニティ大学」ゼミ紹介⑥

「こどもに『いのち』をどう教えるか~市民が提案するいのちの授業~」⑥
 担当:弓山達也(マナビト支援者)  
    齋藤知明(マナビト支援補助者)

 実施日:7月9日(月)10時~12時
 教 室:大正大学3号館1階 鴨台プロジェクトセンター
 受講者:9人

 第6回のゼミテーマは、「「いのちの教育」をつくる」でした。先週に引き続き、具体的に「いのちの教育」の指導案を、グループ活動をしながら作っていくことが目的です。今回教えるべき価値の大きなテーマは「生命尊重」を設定しています。
 

 はじめに、先週グループで話し合った結果どのようなことを教えていくのか、各班の代表者から簡単な説明がありました。A班は「脳死・臓器移植」、B班は「赤ちゃん」を教材の中心として、「いのちの教育」授業案を作ることになりました。
 

 それから、どのように授業案を作っていくかについて、弓山教授が講義されました。注意すべきこととして、①公立学校・小学校高学年を想定、②この授業をすることにより子どもたちが、具体的に何ができるようになるか(予想される成果や課題など)を明示、③「道徳」と同じく児童の評価はしない、④授業案を教師に丸投げするのではなく市民が積極的に関わるための授業案を作る、といった点が挙げられました。
 

 次に、グループに分かれて授業案を作っていきます。齋藤はA班に入り「脳死・臓器移植」からどのように「生命尊重」を教えるかを、受講生の皆さんと話し合いました。教える価値の方向性としては、「死を意識することによっていのちの大切さを感じる」で一致しました。しかし、「脳死」を子どもに理解させるのは難しいのではないのか、「臓器移植」まで広げてしまうと、「命のリレー」と表現されるように“臓器移植は良いものだ”という価値を教えてしまうことになるのではないのか、などの問題点も挙がりました。B班も実際に子どもに抱かせる「赤ちゃん」を呼べるかどうかが問題点として挙げられました。両班ともに議論が白熱したため、時間内に具体的な授業案作成にまで至りませんでしたが、ある程度の方向性は定まってきました
 

 次回は、議論をもとに弓山教授と齋藤がそれぞれ具体的な授業案例を作成してきて、それをたたき台として受講生のみなさんに授業案の作成・発表をしてもらう予定です。


(文責:齋藤知明)

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(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

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