学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

宗教学専攻

日本宗教学会第71回学術大会に参加しました

 去る9月7日から9日まで、皇學館大学にて日本宗教学会第71回学術大会が開催されました。本学研究室からは発表者の先生・先輩のほか、M2横山福寿さんと魚尾和瑛が参加しました。また、詳細は既にHP上に報告が掲載されておりますが、本学准教授であります寺田喜朗先生を代表としたパネル発表も学会3日目に行われました。


 学会初日のシンポジウムは「ためされる宗教の公益」という題で開催されました。3月11日の東日本大震災以降、災害や復興へと臨む宗教の社会的役割を公益という視点から論ぜられ、「宗教の公益性」について改めて検討されました。
 学会2日目、3日目はそれぞれのテーマに部会が分かれて、個人研究発表が行われました。昨年と比べ、「災害・支援・宗教」というテーマの部会が増えたように思えますが、それらのテーマだけで無く、諸宗教に関する研究、看取りや慰霊など宗教と生死に関する研究、宗教民俗や宗教と社会に関する研究、宗教と教育の研究と様々な研究テーマによる発表が、多角的なアプローチから論じられました。

 学会2日目の懇親会の後には、大正大学宗教学関係者の懇親会を開催いたしました。星野英紀先生をはじめとした諸先生、各方面へとご活躍されているOB・OGの皆様も一堂に会しました。また、パネル発表のコメンテーターである對馬路人先生(関西学院大学教授)、パネリストの小川有閑さん(国際宗教研究所研究員)も参加されました。そこでは、翌日のパネルについてなど、様々な議論なども交わされ、久しぶりの再会に親睦を深めました。
 このように、宗教学は、宗教そのもの、例えば仏教やキリスト教といった教団そのものへの研究や、宗教の歴史や、様々な書物などの研究、宗教を取り巻く社会や教育などに関する研究、宗教の持つ機能の研究と多角的に宗教自身と関連する事柄を研究しています。

 学会では、それぞれにテーマがあり、それぞれの研究立場にある研究者による発表がされています。発表の後の質疑応答では、様々な立場に立った視点で質問や対抗意見が述べられ、宗教学の持つ幅の広さと研究者の真摯な研究姿勢が現れているように思えました。

 ちなみに、魚尾が参加した発表は、以下の通りです。
 ・「現代都市生活における共存と神社の関わり」
 ・「宗教性の行動と社会貢献」
 ・「インドの歴史教科書におけるヒンドゥー・ナショナリズムの叙述」 など

(文責:魚尾和瑛)

(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/

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