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宗教学専攻

「たましいの再生」 寺田先生が報告されました

 

10月10日(水)に、大正大学の学内学術研究発表会がありました。今回は「みんなで歩けば道になる ―東北再生 いま私たちにできることは何か―」という震災と支援にかかわるテーマで、大正大学の教職員がそれぞれ報告するものでした。

 

大正大学宗教学会からも寺田喜朗先生が「たましいの再生―いわき市における宗教者宗教団体の活動」を報告されました。

 

寺田先生は、いわき市が地震・津波・原発事故の複合的な被災都市であることを述べた後、新宗教教団がどのような支援活動をしたか、それらが教団構造と照らし合わせた場合どのような特徴をみることができるかを説明されました。

 

そして、震災の問題を日本全体の大きなものとして捉えるばかりに、現地特有の問題が考慮されない「風化被害」が起こってしまっている現状を見つめて、それが「たましい(集合的記憶)の再生」の阻害要因にならないように注意しなければならないと問題提起されました。

 

このような宗教者・宗教団体の支援活動に関する報告はフロアに刺激を与えたらしく、質疑応答の時間は寺田先生に多くの質問が集まりました。宗教者・宗教団体の支援活動は、阪神大震災のときに比べ多く報道されたという見方もありますが、それでも一般の注目を集めるものではありませんでした。今回の発表と反響をみて、宗教者・宗教団体の支援が行政・民間の支援とはどのように異なっていたのかなどの詳細な検証が必要であると感じました。

 

(文責・齋藤知明)

 

 

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寺田先生の発表

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星野英紀先生が質問されました

 

 

(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/

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