学部・大学院FACULTY TAISHO
宗教学専攻
「としまコミュニティ大学」ゼミ紹介⑩
「こどもに『いのち』をどう教えるか~市民が提案するいのちの授業~」⑩
実施日:11月26日(月)10時~12時
教 室:大正大学13号館5階 豊山学法儀研究室
受講者:6人
担当:齋藤知明
最終回となった今回のマナビトゼミは、前後期全体の総仕上げとして、これまでの授業で議論しあって作成してきたいのちの授業の授業案をもとに、模擬授業をおこないました。「赤ちゃんをだっこしてもらい、いのちの重みを感じてもらう」を授業テーマに、市民が授業の司会進行をしながら45分の授業を展開しました。
実際にだっこをしてもらう児童役として、齋藤が現在担当している教育人間学専門ゼミ(3,4年生)の学生10人に来てもらい、模擬授業の教員役も教職を志望しているゼミの学生が担当しました。赤ちゃんとお母さんは、2組来てもらいました。
場所はいつもの3号館1階ではなく、地面が柔らかく床に座ることができる豊山学法儀研究室でおこないました。ゼミの冒頭で、市民と母子と学生が入念な打ち合わせをし、模擬授業に臨みます。
模擬授業は、生命の誕生について教室で何時間か勉強し、最後の実践授業として赤ちゃんを抱くという前提で、教員が趣旨説明をした後に市民と母子を紹介するところから始まります。それから、授業の進行を市民の方々にしてもらい、学生は5人一班の2班に分かれて、赤ちゃんを順番にだっこします。また、赤ちゃんをいきなりだっこするのが怖いと言っていた学生には、赤ちゃん人形(生後3か月)でだっこをする練習をしてもらいました。
後半は、学生がお母さんに出産や子育てなどに関して質問をする時間を作りました。そこでは「妊娠がわかったときどう思ったか」「どのように名前を考えたのか」などの質問が上がりました。また、事前にお母さんに準備してもらったエコー写真などを班で回覧し、胎内にいる赤ちゃんの成長の過程に、学生一同目を見張りました。
市民の方々はこの間、赤ちゃんの抱き方指導をするだけでなく、班ごとに司会進行を運営したり、学生の感想を聞き取ってメモを取ったりしていました。市民の方々の入念な準備と運営のおかげで、スムーズに授業が進行しました。
最後に、学生の感想を書いたメモをホワイトボードに貼り、それを参加者全員でみることにより、意見の共有を図りました。そして、教員がまとめの言葉を述べて、模擬授業を締めました。
最後に全員で記念撮影をし、6月から始まった全10回のマナビトゼミが終了しました。今年度のゼミを無事に終えることができたことを、市民のみなさま、豊島区のみなさま、大正大学関係者のみなさまに深く感謝申し上げます。また、現在はハンガリーにいらっしゃる前期マナビトゼミ担当の弓山達也教授には、遠隔地からにも関わらずいろいろご教授いただきました。ありがとうございました。
なお、この模擬授業をもとにした研究報告を、12月8日(土)に大正大学でおこなわれる子どもといのちの教育研究会定期勉強会で披露します。こちらも、今回参加した市民の方々に活躍していただく予定です。
<12月5日追記>
模擬授業に参加しての感想を、参加した3年生5人に書いてもらいました。こちらもご覧ください。→ [教職コースブログ]【専門ゼミ】 「市民が提案するいのちの授業」に参加して
(文責・齋藤知明)
(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)
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